
Celeronで十分?|Celeron搭載格安ノートPCの見分け方【N100,N95,N97,N200との比較も】

この記事を書いている人
ITフリーランスをしているせせらと言います。
小さい頃からPCが大好きで、自作PCやプログラミングを小学生の頃からしていました。
「Celeronはやめとけってホント?」
「最近のCeleronは意外と使える?」
このような疑問を持っていませんか?
私はよく遊び半分でCeleron搭載の格安PCを買うのですが、同じCeleronでもかなり性能差がある事に驚きました。特に最近のCeleronだと、普段使いには十分な性能を持っており、多少調べ物したりExcelやWord等の事務作業するだけならこれで十分じゃない?と思う事もあります。
そんなわけで、今回は私の実体験をもとに、Celeron搭載PCの現状と選び方について詳しくご紹介します。
目次
最近のCeleronは意外と使える!

私はこれまでに何台か格安PCを購入してきましたが、最新のCeleronは本当に優秀です。文章入力やネットサーフィン、YouTubeを流しながらの作業でも全然問題なく動作します。
ひと昔前の2コアCeleronとかだと、ブラウジングも遅いし動画もカクカクだし、Windowsが起動するだけマシなくらいの性能でしたが、最近のCeleronは4コア搭載している物もあり、そこそこの快適な動作をしてくれるんです。
2,3万円でそこそこ快適なPCが手に入るって最高ですよね。
どのCeleronが優秀なの?
Celeronは使えないとよくネット上で書かれていますが、実際に性能の良い方のCeleronを選ばないと、安物買いの銭失い状態になってしまいます。
なので、まずはどのCeleronがどの程度の性能かを知る為にも、一覧で比較してみましょう。
CPU名 | 発売時期 | コア数/スレッド数 | ベンチマークスコア |
基準値:Core i3-6100U | 2015年 | 2/4 | 2634 |
基準値:Core i5-6260U | 2015年 | 2/4 | 3200 |
基準値:Core i7-6600U | 2015年 | 2/4 | 3426 |
Celeron N3350 | 2016年 | 2/2 | 1108 |
Celeron N3450 | 2016年 | 4/4 | 1983 |
Celeron N4000 | 2017年 | 2/2 | 1426 |
Celeron N4020 | 2019年 | 2/2 | 1548 |
Celeron N4100 | 2017年 | 4/4 | 2457 |
Celeron N4120 | 2019年 | 4/4 | 2485 |
Celeron N4500 | 2021年 | 2/2 | 1965 |
Celeron N5100 | 2021年 | 4/4 | 3292 |
Celeron N5105 | 2021年 | 4/4 | 4054 |
では、どんなCeleronを買えば良いのかというと、以下の条件が最低必要だと考えています。
- 4000番台以上
- 4コア以上のモデル
こういったモデルを選べばベンチマークのスコアも2000以上になり、まぁまぁ使える性能になります。更に、比較的新しいN5100とかだとベンチマークスコア3000越えをしてくるので、そこまでくると低負荷な作業ならストレスフリーにできる程度の性能は持ち合わせています。
2,3万のPCで第6世代Core i5に匹敵する性能を買えるって凄いですよね。
あまりノートPCに搭載されている所は見ませんが、N5105だともはやCeleronブランドなのが不思議なくらい性能向上してますからね。
Celeronの後継、N100シリーズがやば過ぎる

2023年に入って、Celeronシリーズの後継となるN100シリーズが発売されました。特に注目なのが新世代のN100、N95、N97,N200です。実は、この新世代のCPUがすごいんです。
普段使いのPC作業なら、もうN100レベルで十分快適に動作する時代になってきました。オフィスソフトの利用やネットサーフィン、動画視聴なら全く問題ありません。
先ほどの表に加えて、N100シリーズを見てみましょう。
CPU名 | 発売時期 | コア数/スレッド数 | ベンチマークスコア |
基準値:Core i5-8265U | 2018年 | 4/8 | 5938 |
Celeron N4100 | 2017年 | 4/4 | 2457 |
Celeron N4120 | 2019年 | 4/4 | 2485 |
Celeron N5100 | 2021年 | 4/4 | 3292 |
Celeron N5105 | 2021年 | 4/4 | 4054 |
N100 | 2023年 | 4/4 | 5487 |
N95 | 2023年 | 4/4 | 5367 |
N97 | 2023年 | 4/4 | 5757 |
N200 | 2023年 | 4/4 | 5083 |
上記の表を見て分かる通り、N100の性能向上ぶりが凄まじいですね!
N200はN100より性能が高いはずなので、N200のスコアが低い点は謎ですが、おそらく発売してから時間が経っていないのでまだデータが少ないのでしょう。
N100だと3万円代から狙えるので、それだけ安価なPCが第8世代のCore i5並みの性能してるんですから、かなりの衝撃を受けました。
先ほど言った通り、スコア3000あれば低負荷な作業がスムーズに行えるので、N100とかのスコア5000台になってくると、もはやブラウジングや事務作業程度では最新の上位CPUとの差が体感できないほどスムーズです。
なんでN100シリーズで一気に性能向上したの?
N100シリーズからの性能向上が凄まじい訳ですが、なぜここまで性能向上させたのでしょうか?
私が主に考える理由はこれらです。
- AMDに全体シェアを抜かれて危機感が芽生えた
- MediaTekやAMDのChromebook市場台頭による危機感
- コロナによりビデオ会議や検索など複数タスクをこなす事の需要向上
- 呪いの10nmプロセスから抜け出せた
- キャッシュミスの影響がデカいGracemontコアを採用した事によるL2キャッシュの大幅増量
AMDなどの他社に色々シェアを奪われて危機感を持ったり、テレワークの普及によって「会議をしながらExcel開いて画面共有」などの同時タスクの必要向上に伴い、Intelも本気を出した訳ですね。
数年前なんて「4年に1度しか本格的な性能向上しませんよ」とか殿様商売してた時期とは大違いです。
それと、ずっとIntelは10nm未満のプロセス開発に苦戦し続けていたのですが、やっと7nmへ微細化させる事ができたので、その点もかなり影響していると思います。
N100にCeleronシリーズ食われてない?
N100シリーズはCeleronの後継なので当然と言えば当然なのですが、安価な市場のCPUとしてN100が強すぎますね。
正直、Celeronの存在は取って代わられたと思います。
ですが、まだCeleron N5100とかは全然使えると思いますし、比較的まだ新品でもN5100搭載モデルを見かけます。中古市場でも、N100の登場でCeleronのモデルがかなり安くなっているので、サブ機や実験機としてCeleronモデルを購入するのも良いと思います。
まぁ、現状だと新しく安価なPCを購入するとなったらN100シリーズ一択ですね。
私の過去の記事にN100シリーズのPCについて書いている記事があるので、気が向いたら見てみてください。
皆さんも良きPCライフを。
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