
HAKKO FX-972を徹底比較|FX-971との違いと用途別こて部
通常こてと微細こてを持ち替える場合、1ポートと2ポートのどちらが必要か迷いますよね。
2本を待機させるならHAKKO FX-972、1本で足りるならFX-971がおすすめです。
FX-972の標準セットに含まれるこて部は1本で、こて先も別売となっています。
作業内容ごとのおすすめ構成を、最初に早見表へまとめてみました。
条件別早見表
| 作業条件 | おすすめ商品・構成 | 対応機種・規格 | 選ぶ決め手 |
|---|---|---|---|
| 通常こてを2本待機 | HAKKO FX-9701 コンバージョンキット | FX-972・T39 | こて先を使い分けられる |
| 通常作業と微細作業 | HAKKO FX-9703 | FX-972・T50 | 小型部品を扱える |
| 微小部品の取外し | HAKKO FX-9706 マイクロツイーザーこて部 | FX-972・T52 | 部品を両側から加熱 |
| 大型端子・多層基板 | HAKKO FX-9707 高熱容量はんだこて部 | FX-972・T53 | 200Wの加熱能力 |
| 通常こて1本で完結 | HAKKO FX-971 | FX-971・T39 | 2ポートが不要 |
| こて部2本を一括導入 | goot RX-822AS | RX-80・RX-85系 | こて部とこて台が2組付属 |
FX-972が向く人
FX-972が得意なのは、通常こてと微細こてなど、異なる2本を待機させる使い方です。
本体は消費電力200Wの2ポート機で、8種類のこて部を接続できます。
こて部を持ち上げると、その側が自動で優先される仕組みです。
標準のこて部はFX-9701が1本だけで、T39シリーズのこて先も別売です。
2本を持ち替えることが多い作業には、FX-972がおすすめです。
FX-971が向く人
通常のはんだ付けが1本で完結するなら、2ポートの待機機能は必要ないでしょう。
FX-971は消費電力95WのFX-9701を採用し、設定温度は50~450℃です。
対応するこて先は、T39シリーズとなっています。
通常こてとツイーザーを頻繁に持ち替える用途では、FX-972の2ポートが役立ちます。
通常こて1本で足りる場合は、FX-971なら導入費を抑えられます。

gootが向く人
購入時から2種類のこて部をそろえたい人には、goot RX-822ASがおすすめです。
RX-80GASと最大出力150WのRX-85GASに加え、こて台が2台付属します。
こて先は別売で、本体重量は4.9kgです。150Wのこて部2本は同時に使えません。
付属構成を重視する場合の候補も含め、3機種の仕様を一覧にしました。
主要仕様比較
| 比較項目 | HAKKO FX-972 | HAKKO FX-971 | goot RX-822AS |
|---|---|---|---|
| ポート数 | 2 | 1 | 2 |
| 本体消費電力 | 200W | 100W | 最大230W |
| 温度範囲 | 50~450℃ | 50~450℃ | 50~450℃ |
| 高熱容量時 | 最大500℃ | 非対応 | 最大450℃ |
| 温度安定性 | 無負荷時±3℃ | 無負荷時±3℃ | 無負荷時±5℃ |
| 標準こて部 | FX-9701×1 | FX-9701×1 | RX-80GAS/RX-85GAS |
| 付属こて台 | 1台 | 1台 | 2台 |
| こて先 | 別売・T39 | 別売・T39 | 別売・RX-80/RX-85系 |
| 本体寸法 | 126×151×136mm | 93×126×123mm | 116×105×194mm |
| 本体重量 | 2.8kg | 約2.5kg | 4.9kg |
| 高出力2本の同時使用 | 不可 | 該当なし | 不可 |
こて部の対応表
| 用途 | 購入するこて部 | 対応機種 | こて先 | 追加部品 | こて台 | 出力 | 温度範囲 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 一般はんだ付け | HAKKO FX-9701 コンバージョンキット | FX-972 | T39 | なし | 同梱情報不足 | 95W | 50~450℃ |
| 窒素を使う一般作業 | HAKKO FX-9702 N2はんだこて部 | FX-972 | T39 | ノズル・窒素供給機器 | 別売 | 95W | 50~450℃ |
| 微細作業 | HAKKO FX-9703 | FX-972 | T50 | なし | 別売 | 70W | 50~450℃ |
| 窒素を使う微細作業 | HAKKO FX-9704 N2マイクロはんだこて コンバージョンキット | FX-972 | T50 | ノズル・窒素供給機器 | キット構成 | 70W | 50~450℃ |
| チップ部品の取外し | HAKKO FX-9705 ホットツイーザーこて部 | FX-972 | T51 | なし | FH220-813 | 190W | 50~450℃ |
| 微小チップの取外し | HAKKO FX-9706 マイクロツイーザーこて部 | FX-972 | T52 | なし | FH215-814 | 140W | 50~450℃ |
| 大型端子・多層基板 | HAKKO FX-9707 高熱容量はんだこて部 | FX-972 | T53 | なし | FH220-81 | 200W | 50~500℃ |
| 大型部品への窒素作業 | HAKKO FX-9708 | FX-972 | T53 | ノズル・窒素供給機器 | 別売 | 200W | 50~500℃ |
単品とキット
- 対応こて台を持っている場合は、FX9705-81などのこて部単品
- こて台も必要な場合は、FX9705-811などのコンバージョンキット
- FX9701-811は同梱品情報が不足するため、こて台込みを前提にしない
- 通常こてを2本にする場合は、HAKKO FX-9701 コンバージョンキット
- ホットツイーザー一式なら、HAKKO FX-9705 コンバージョンキット
- 高熱容量こて一式なら、HAKKO FX-9707 コンバージョンキット
- 窒素対応こてには、窒素供給機器と対応ノズルが必要
- FX-9705~FX-9708は、同系統を2本同時に使用できない
購入結論
- 2本を使い分けて作業の切替えを減らすなら、HAKKO FX-972がおすすめ
- 通常こて1本で完結し、導入費を抑えるなら、HAKKO FX-971で十分
- こて部とこて台を2組まとめて導入するなら、goot RX-822ASがおすすめ
FX-972なら、用途の異なる2本を待機させたまま持ち替えられます。
標準セットだけでは2本運用できません。追加するこて部は、用途別の対応表で決まるのです。
静電気対策を生かすには、FX-972を接地された電源環境で使用します。

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