トルクレンチの校正はいつ必要?頻度・点検との違い・JCSS校正を確認

トルクレンチの校正はいつ必要?頻度・点検との違い・JCSS校正を確認

オフ 投稿者: せせら編集部

この記事を書いている人(せせら)

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個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。

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トルクレンチを何年も使っていると、表示どおりの力で締められているのか不安になりますよね。

校正は年1回を目安にするメーカーもありますが、使用回数や落下でも必要な時期は変わります。

校正の頻度や点検との違い、公的な登録制度に基づくJCSS校正、買い替えの判断まで分かります。

トルクレンチ校正早見表

トルクレンチの校正は、基準の測定器と比べて力のずれを数値で確かめる作業です。使い方と異常の有無で対応を分けましょう。

今の状態校正の時期今やること
年に数回で異常なし年1回を初期目安校正費と新品価格を比べる
落下・最大設定超え・動作異常定期日を待たない使用を止め、校正か買い替え
仕事で複数本を管理決めた周期ごと外部校正とチェッカーを併用
顧客や監査で証明が必要社内規程や契約の周期必要範囲のJCSS校正

年1回は、初めて校正の周期を決める時の目安です。落下や最大設定を超えた物は、予定日を待たず使用を止めてください。

個人利用者は、校正費と新品価格を比べます。複数本を扱う工具管理者は、外部校正と日常確認用チェッカーを併用します。

個人向け校正と買替え

個人で年に数回使う1本なら、判断基準は校正費と新品価格です。校正費が安ければ、その1本を使い続けられます。

新品に近い金額なら買い替えです。乗用車のホイール用には、30〜210N・m(締める力の単位)のエーモン 4994が候補になります。

40〜140N・mで足りる車なら、TONE T4HC140を選びましょう。右回転専用なので、140N・m超や左回転には使えません。

どちらも車の指定値が範囲内に入るか確認してください。付属の校正証明書がJCSS証明書とは限りません。

業務用トルクチェッカー

一方、複数本を仕事で管理するなら、チェッカーで日々のずれを見つけられます。外部校正の代わりにはならず、本体も定期校正が必要です。

0.5〜20N・mなら東日 LC20N3、2〜60N・mならTONE TTC-60を選びましょう。TTC-60は右回転専用です。

左右の2〜200N・mを測るならKTC GECH200-04です。

  • 記録を残す5〜200N・m:東日 LC200N3
  • 20〜500N・m:TONE TTC-500(4種類の接続サイズ・右回転専用)

トルクレンチの校正頻度

校正周期に全製品共通の期限はありません。製品の指定がなければ、初回は1年後を目安にしましょう。

KTCは年1回以上を案内しています。TONEの一部製品は1年か10万回の早い方、東日の一部製品は10万回ごとです。

次に当てはまるなら、1年を待たず校正しましょう。

  • 毎日何度も使う
  • ずれが事故や作業のやり直しにつながる
  • 水、粉じん、高温など厳しい環境で使う
  • 前回の校正でずれが大きかった

年に数回しか使わなくても、無期限で使い続けるのはやめましょう。校正日と結果を残し、次の時期を決めておく必要があります。

トルクレンチ落下後の校正

落下や異常の発生後は、定期周期より先に校正します。外側に傷がなくても使用を止めてください。次の状態も同じです。

  • 強い衝撃を受けた
  • 最大設定を超えて力をかけた
  • 固いボルトを緩めるため強い力をかけた
  • 分解や部品交換をした
  • クリック感や表示に異常がある

ホイールや設備など、緩みが事故につながる作業では、結果が出るまで精度を確認した別のトルクレンチを使ってください。

修理費が新品に近い物は買い替えです。許容範囲を外れたら、最後に正常だった日以降の作業を見直しましょう。

日常確認の記録があれば、見直す期間を短くできます。

トルクレンチ点検と校正

落下後に行う点検と校正は、確認できる内容が違います。見た目やクリック音が正常でも、締め付ける力のずれまでは判断できません。

作業確認すること役割
使用前点検傷、動作、表示、電池目に見える異常を探す
チェッカー確認決めた力とのずれ校正間の変化を見つける
校正基準の測定器との比較ずれを数値で記録する
調整・修理ずれや故障を直す作業後に再校正する

校正は測定結果を出す作業で、合否判定や調整とは別です。調整や修理を頼む場合は、作業前と作業後の数値を残してください。

個人は使用前点検と定期校正を行い、仕事では日常のチェッカー確認も加えます。チェッカー確認だけで定期校正を省くことはできません。

JCSS校正が必要な人

業務で必要な証明書は、契約や社内規程で種類が決まります。JCSS校正は、国の制度で登録された事業者が行います。

契約や社内規程でJCSS標章付き証明書を指定されたら、JCSS校正を選びましょう。品質監査で事業者の技術能力を示す時にも向きます。

  • 個人のDIY:通常はメーカー校正で足りる
  • 調整や修理:JCSS校正とは別に依頼する

校正依頼者は、依頼先の登録範囲に工具の種類、トルク範囲、回転方向が含まれるか確認します。

証明書に有効期限はありません。次回日は工具管理者が使用頻度から決めます。

QA

校正前に何を伝える?

メーカーと型番、方式、測定範囲、回転方向を伝えます。希望する測定点、証明書の種類、調整や修理の要否も依頼前に伝えましょう。

不確かさは誤差?

同じ意味ではありません。測定の不確かさは、校正結果にどの程度の幅を見込むかを示す数値です。工具の合否基準とは分けて読みます。

海外向け証明は?

校正依頼者は、海外向け証明に国際相互承認の印(ILAC MRA)が付くか確認します。

相手先の受入条件も、依頼前に確かめてください。

校正か購入かの最終結論

個人で年に数回使う1本は、校正費が新品価格より安ければ校正へ出します。落下や動作異常がある物は、結果が出るまで使いません。

買い替える製品は、車の指定トルクと回転方向で決まります。

複数本を仕事で管理するなら、測定範囲から選びましょう。どれも外部校正の代わりにはならず、チェッカー自体の校正も必要です。

JCSS指定の業務は、登録範囲が合う校正先を使います。個人は校正か買い替え、業務はチェッカーと外部校正を併用します。

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