Web API設計の本おすすめ4選|REST原則と開発実践を比較

Web API設計の本おすすめ4選|REST原則と開発実践を比較

オフ 投稿者: せせら編集部

この記事を書いている人(せせら)

普段は個人事業主のプログラマーとして仕事をしています。
個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。

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Web APIの本は、RESTの説明だけを読むか、実装まで進むかで印象が変わります。

タイトルが似ていても、設計原則を深める本と、仕様書からテストへ進む本では使い道が違うんですよね。

今回は、REST原則と開発実践という2つの切り口で、4冊の内容と読者との相性を比べます。

4冊の早見表

4冊の差は、設計の考え方に強いか、実装の流れを体験できるかにあります。

書名主な内容おすすめの読者
Web APIの設計Web APIの設計API設計の全体像設計理由を学びたい人
Web API設計実践入門Web API設計実践入門仕様ファーストとテスト駆動開発実務の流れを作りたい人
APIハンズオンラーニングAPIハンズオンラーニングAPIの設計と実装手を動かして覚えたい人
RESTful WebサービスRESTful WebサービスRESTの考え方とWebサービスREST原則を詳しく読みたい人

Web APIを初めて学ぶ人は、用語を暗記するより、設計判断と実装のつながりを読める本から入ると理解が続きます。

すでにAPIを作った経験があるなら、RESTの原則を見直す本と、開発工程を改善する本を分けて読む方が得るものは多いでしょう。

設計全体を学ぶ本

『Web APIの設計 Programmer’s SELECTION』は、APIをどう設計するかを全体から学びたい人におすすめです。

APIのURL、HTTPメソッド、レスポンス、エラーなどを、個別の書き方ではなく設計上の判断として捉えたい人に適しています。

GETやPOSTを使えるだけでは、長く使えるAPIにはなりません。名前の付け方や返すデータの形が揃っていないと、利用側の実装が毎回迷うからです。

この本の良さは、APIを作る担当者と、フロントエンドやモバイル側の担当者に、設計の共通言語を渡せるところです。

チーム内でエンドポイントの命名やエラー形式がばらばらなら、個人学習より設計ルールの見直しに役立つでしょう。

実装手順を細かく追う本ではないため、コードを書きながら覚えたい人には説明が抽象的に感じられるかもしれません。

API開発の経験が浅く、設計の判断理由を言葉にできない人なら、最初の一冊として価値があります。

仕様ファースト実践

『Web API設計実践入門──API仕様ファーストによるテスト駆動開発 Web+DB PRESS plusシリーズ』は、API仕様を先に定めて開発を進めたい人へおすすめです。

仕様ファーストとは、実装コードより先にAPIの契約を決める考え方です。利用側と提供側の認識を合わせやすくなります。

テスト駆動開発も組み合わせるため、仕様に書いた内容と実装のズレを早い段階で見つける流れを学べます。

個人開発では、頭の中だけでAPIを決めてしまいがちです。しかし、チーム開発ではレスポンスの項目一つが画面やテストに影響します。

この本はAPIの書き方に加えて、設計をチームの作業へ落とし込む方法を知りたい人に適しています。

RESTの歴史や原則をじっくり読み解く本を探している人には、実装工程が中心に感じられるかもしれません。

APIを作ってから仕様書を後付けする流れに違和感があるなら、改善点を具体的に見つけられる一冊です。

実務で設計書、テスト、実装のつながりが弱いチームなら、4冊の中でも仕事へ持ち込みやすい本でしょう。

Web API設計実践入門
Web API設計実践入門

手を動かす入門書

『APIハンズオンラーニング ―手を動かして学ぶAPIの設計と実装』は、読みながら実際にAPIを作りたい人へおすすめです。

APIの概念を説明されても、リクエストとレスポンスの関係が頭に残らない人は少なくありません。コードを動かすと理解が変わります。

設計だけを読むと、URLやHTTPメソッドの選択が知識で終わります。手を動かす形式なら、設計した結果がどう返るかまで確かめられます。

プログラミング学習の途中で、画面側の開発からサーバー側へ進みたい人にも適した内容です。

APIを呼び出す側と、APIを提供する側の違いを体験したい人には、とくに役立つでしょう。

ただ、書籍の手順をそのまま動かすだけでは、設計理由が深く残らないことがあります。

コードが動いた後に、なぜそのURLやデータ形式にしたのかを自分の言葉で整理すると、実務へつながります。

REST原則を体系的に詳しく読みたいなら、ほかの3冊と組み合わせると理解が厚くなります。

APIハンズオンラーニング
APIハンズオンラーニング

RESTを深める本

『RESTful Webサービス』は、RESTという考え方を本格的に理解したい人へおすすめです。

RESTは、単にURLへアクセスしてJSONを返す形式ではありません。リソース、状態、HTTPの仕組みをどう扱うかが中心になります。

フレームワークの作法だけでAPIを作っていると、なぜその構造にするのか説明できない場面があります。

この本は、Webサービスの設計をHTTPの基本へ戻って考えたい人に適しています。APIの表面だけでなく、背景まで詳しく読むタイプの本です。

RESTの原則を学ぶ資料としては強い一方、現在の開発環境へそのまま置き換えられる実装例を求める人には距離があります。

最近のテスト環境やフレームワークの使い方をすぐ知りたいなら、実践系の本から読む方が進めやすいでしょう。

それでも、HTTPを単なる通信手段として扱わず、Webサービスの設計原理から理解したい人には重要な一冊です。

API設計の判断に迷った時、流行の書き方ではなくRESTの考え方へ戻れる点が、この本の強みです。

4冊の役割分担

4冊は同じAPI入門ではなく、設計原則、設計実務、実装体験、REST理解に役割が分かれています。

APIを初めて作る人には、コードを動かせる『APIハンズオンラーニング』がおすすめです。

APIを作れるものの、命名やレスポンス設計に自信がない人には、『Web APIの設計』が役立ちます。

仕様書とテストを開発へ組み込みたい人は、『Web API設計実践入門』の内容が仕事へ直結します。

RESTの意味を深く知り、設計の背景まで説明できるようになりたい人には、『RESTful Webサービス』が適しています。

1冊だけでAPIの理論、実装、テストをすべて補うのは難しいものです。足りない部分を別の本で補う方が、理解は早くなります。

結論

APIを作った経験がなく、コードを動かしながら覚えたい場合は、『APIハンズオンラーニング』がおすすめです。

設計の理由やURL、エラー、レスポンスの整え方を学びたい場合は、『Web APIの設計』がおすすめです。

仕様書とテストを開発工程へ組み込みたい場合は、『Web API設計実践入門』がおすすめです。

RESTとHTTPの考え方を深く読みたい場合は、『RESTful Webサービス』がおすすめです。

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