
AI PC時代のメモリは16GBで足りる?32GBにすべき人と買う前の注意点
AI PCやCopilot+ PCを買うとき、迷いやすいのがメモリ容量です。普通のWindowsノートなら「8GBでも最低限、16GBなら安心」と考えられましたが、AI PC時代は少し見方が変わります。
結論から言うと、2026年に新しくノートPCを買うなら、AI PCは16GBを最低ラインとして見てください。長く使う、タブを多く開く、画像編集や動画編集もする、仕事用で買い替え頻度を下げたいなら、32GBを選ぶ価値があります。
目次
AI PCのメモリは何GB必要?
AI PCやCopilot+ PCを選ぶなら、メモリ16GBを「余裕」ではなく「最低ライン」と考えるのが安全です。MicrosoftはCopilot+ PCの最低仕様として、40TOPS以上のNPU、16GB RAM、256GB SSD、Windows 11 version 24H2以降を挙げています。
| メモリ | 2026年の見方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 8GB | 安いPCの最低限 | Web、動画、軽いOfficeだけ。AI PC狙いではない人 |
| 16GB | AI PCの実質最低ライン | Office、Web会議、学習、普段使い、軽い画像編集 |
| 32GB | 長く使う人の安心ライン | 仕事、タブ多め、制作、開発、AIツール併用 |
| 64GB以上 | かなり専門用途 | 動画編集、仮想環境、大きな開発環境、研究用途 |
ただし、全員が32GBを買う必要はありません。大事なのは「AI PCだから高い構成にする」ではなく、自分の使い方で16GBのまま長く使えるかを見極めることです。
Copilot+ PCの最低要件は16GB
Copilot+ PCは、普通のWindows 11 PCとは違い、AI処理用のNPUを搭載した新しいWindows PCのカテゴリです。Microsoftは、Copilot+ PCを「すべてWindows 11 PCだが、すべてのWindows 11 PCがCopilot+ PCではない」と説明しています。
ここで重要なのは、Copilot+ PCの最低仕様に16GB RAMが入っている点です。つまり、AI PCとして売られる本命クラスは、最初から8GBではなく16GB以上が基準になっています。
| 項目 | Copilot+ PCで見る目安 |
|---|---|
| NPU | 40TOPS以上 |
| メモリ | 16GB以上 |
| ストレージ | 256GB SSD以上 |
| OS | Windows 11 version 24H2以降 |
そのため、2026年に「AI PCっぽいもの」を探しているのに、メモリ8GBの安いモデルを選ぶと、期待していたAI機能や快適さとはズレる可能性があります。
2026年はメモリ価格も無視しにくい
もう一つの問題は価格です。TrendForceは、2026年1〜3月期の従来型DRAM契約価格が前四半期比で約90〜95%上昇し、さらに2026年4〜6月期も58〜63%上昇すると見ています。AIサーバー向け需要が強く、PC向けの供給が絞られやすい状況です。
これは、買う側から見ると「16GBや32GBのモデルが今後もずっと安くなるとは限らない」という意味です。特に薄型ノートPCはメモリをあとから増設できないことが多いため、購入時の容量選びがより重要になります。
| 市場の変化 | ノートPC選びへの影響 |
|---|---|
| DRAM価格が上がる | 16GB/32GB構成の価格差が広がりやすい |
| AIサーバー需要が強い | PC向けメモリの供給がタイトになりやすい |
| SSD価格も上がる | 512GBや1TB構成も高くなりやすい |
| 薄型ノートは増設しにくい | 買ったあとに容量不足を直しにくい |
もちろん、販売価格はセール、在庫、メーカー方針で変わります。ただ、部品価格の流れを見る限り、メモリをケチって後から困るリスクは以前より大きくなっています。
16GBで足りる人
多くの人は、まだ16GBで足ります。Office、Web閲覧、動画視聴、ZoomやTeams、学校のレポート、軽い画像編集くらいなら、16GBのWindowsノートで大きく困る場面は少ないです。
- ブラウザのタブを開きすぎない
- Office、メール、Web会議が中心
- 写真編集は軽めで、動画編集はほとんどしない
- ゲームや3D制作をしない
- 3年程度使えればよい
- 予算を本体の軽さや画面に回したい
このタイプなら、無理に32GBへ上げるより、CPU、画面、重さ、バッテリー、保証を見たほうが満足度は上がりやすいです。
32GBにしたほうがいい人
32GBを選ぶ価値があるのは、同時作業が多い人です。ブラウザのタブを大量に開き、TeamsやSlackを常駐させ、Excel、資料作成、画像編集、AIツールを同時に使うような人は、16GBだと数年後に余裕がなくなりやすいです。
| 使い方 | 32GBをすすめやすい理由 |
|---|---|
| 仕事用で毎日使う | 複数アプリを常時開くため余裕が効く |
| ブラウザタブが多い | タブ、拡張機能、Webアプリでメモリを使いやすい |
| 画像編集・動画編集 | 素材や編集アプリでメモリ消費が増えやすい |
| プログラミング | IDE、ローカルサーバー、Dockerで重くなりやすい |
| 5年近く使いたい | 将来のOSやアプリの重さに備えやすい |
| 薄型高級ノートを買う | 後から増設できないことが多い |
特に20万円前後の高めのノートPCを買うなら、メモリ32GBはかなり現実的な選択肢です。本体価格が高いのに、数年後にメモリ不足で買い替えるのはもったいないです。
8GBを選んでいい場面
8GBのノートPCが全部ダメというわけではありません。価格を抑えたい、使い方が軽い、サブPCとして使う、数年だけ使うなら候補になります。
- Web閲覧と動画視聴が中心
- Wordや軽いExcelだけ使う
- 子ども用、家族共用、サブPCとして使う
- 価格を最優先したい
- AI PCやCopilot+ PCにはこだわらない
ただし、2026年にメインPCとして長く使うなら、8GBはかなり割り切りが必要です。少し予算を足して16GBにできるなら、そちらを優先したほうが後悔しにくいです。
薄型ノートはあとから増設しにくい
最近の軽量ノートやAI PCは、LPDDR系メモリを基板に直接実装していることが多いです。このタイプは、買ったあとにメモリを増やせません。
昔のノートPCのように、裏蓋を開けてメモリを追加できるモデルもありますが、薄型・軽量・高性能なモデルほど増設できない前提で見たほうが安全です。
| 仕様表の表現 | 見方 |
|---|---|
| オンボードメモリ | 基本的に増設不可と考える |
| LPDDR5X / LPDDR系 | 薄型ノートで多い。増設不可が多い |
| 空きスロットあり | 増設できる可能性がある |
| 最大メモリ容量 | 購入時構成と増設上限を分けて確認する |
迷ったら、公式仕様表で「メモリ交換・増設可」と分かるかを見てください。分からない場合は、増設できない前提で容量を選ぶほうが安全です。
メモリだけでなくSSDも見る
AI PCを選ぶときは、メモリだけでなくSSD容量も見てください。MicrosoftのCopilot+ PC要件では最低256GB SSDですが、長く使うなら512GB以上を選びたいです。
Windows、Office、ブラウザ、写真、動画、スマホのバックアップ、クラウド同期を入れると、256GBは意外と早く埋まります。メモリ32GBを選ぶような使い方なら、SSDも512GBか1TBを見たほうが自然です。
| SSD容量 | 向いている人 |
|---|---|
| 256GB | クラウド中心、保存データが少ない人 |
| 512GB | 多くの人にちょうどよい基準 |
| 1TB | 写真、動画、制作データ、ゲームも入れる人 |
用途別のおすすめ容量
| 用途 | おすすめメモリ | SSD目安 |
|---|---|---|
| Web・動画・軽いOffice | 8GB〜16GB | 256GB〜512GB |
| 大学・レポート・オンライン授業 | 16GB | 512GB |
| 仕事・Web会議・資料作成 | 16GB〜32GB | 512GB |
| 画像編集・軽い動画編集 | 32GB | 512GB〜1TB |
| プログラミング学習 | 16GB〜32GB | 512GB |
| Docker・仮想環境・重い開発 | 32GB以上 | 1TB |
| 本格動画編集・3D制作 | 32GB〜64GB | 1TB以上 |
ざっくり言うと、初心者の普段使いなら16GB、仕事道具として長く使うなら32GBです。64GB以上は、普通のノートPC購入ではかなり専門寄りです。
よくある質問
AI PCは16GBで足りますか?
多くの人は16GBで足ります。Office、Web会議、ブラウザ、動画視聴、軽い画像編集が中心なら、16GBを最低ラインとして見れば大きく外しにくいです。ただし、長く使う仕事用や制作用途なら32GBも検討してください。
32GBメモリは必要ですか?
全員には必要ありません。ブラウザタブが多い人、仕事で複数アプリを同時に使う人、画像編集や動画編集をする人、プログラミングでDockerや仮想環境を使う人は、32GBにする価値があります。
8GBのノートPCはもう買わないほうがいいですか?
軽い用途やサブPCなら候補になります。ただし、AI PCやCopilot+ PCを期待して買うなら8GBは合いにくいです。2026年にメインPCとして長く使うなら、できれば16GB以上を選んだほうが安全です。
メモリはあとから増設できますか?
モデルによります。薄型ノートやAI PCはオンボードメモリやLPDDR系メモリが多く、あとから増設できないことが多いです。購入前に公式仕様表で、空きスロットや最大メモリ容量を確認してください。
まとめ
2026年にAI PCやCopilot+ PCを買うなら、メモリ16GBを最低ラインとして見てください。普通の用途なら16GBで十分ですが、仕事、制作、開発、長期利用を考えるなら32GBにする価値があります。
また、メモリ価格やSSD価格はAIサーバー需要の影響を受けやすくなっています。薄型ノートはあとから増設できないことも多いため、安さだけで8GBを選ぶより、最初から使い方に合う容量を選ぶほうが安全です。
参考情報
- Microsoft Learn:Copilot+ PC NPU requirements
- Microsoft Support:Recall system requirements
- TrendForce:1Q26 DRAM/NAND price outlook
- TrendForce:1Q26 DRAM契約価格と2Q26見通し
- TrendForce:2Q26 DRAM/NAND契約価格見通し
- TrendForce:DRAM Price Trends
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