Windows on Arm搭載ノートPCで困ることは?対応ソフト・周辺機器の買う前チェックリスト

Windows on Arm搭載ノートPCで困ることは?対応ソフト・周辺機器の買う前チェックリスト

オフ 投稿者: せせら編集部

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「Snapdragon搭載のWindowsノートって、普通のWindowsとして使えるの?」

「OfficeやZoomはよさそうだけど、プリンターや会社のVPNで詰まらない?」

このような不安はありませんか?

Windows on Arm搭載PCは、見た目は普通のWindowsノートです。ただ、中身のCPUがIntelやRyzenと違うため、買った後に周辺機器や仕事用ソフトで困る人もいます。

今回は、Windows on Arm搭載ノートPCを買う前に、どこを見ればよいかを用途別に分けます。

目次

まず、普通に使える範囲を決める

最初に大まかに分けると、Web、Office、メール、動画、Web会議が中心なら、Windows on Armは選択肢に入ります。軽さ、電池持ち、静かさを重視する人には合いやすいです。

反対に、会社指定のVPN、古いプリンター、業務用ソフト、オンラインゲーム、DTM機材、キャプチャーボードを使うなら、買う前の確認が必須です。ここを見ずに買うと、PC本体の性能とは別のところで止まります。

使い方買ってよいか理由
ブラウザ、Office、メール、動画選びやすいArm対応アプリやWebアプリで済みやすい
Zoom、Teams、Slack会社指定アプリ次第主要アプリは対応が進んでいるが、管理設定で変わる
プリンター、スキャナー型番を見る専用ドライバーやスキャン機能で差が出る
VPN、セキュリティ要注意ドライバーやシステム深部に関わることがある
オンラインゲーム慎重に見るアンチチートやランチャーで動かないことがある
動画編集、DTM、配信道具一式を見る本体アプリより外部機器とプラグインが問題になりやすい

つまり、「Windowsアプリが動くか」だけで考えると判断を外します。Windows on Armで見るべき本丸は、アプリ本体ではなく、ドライバー、周辺機器、会社や学校の指定環境です。

Windows on Armは何が違うのか

Windows on Armは、Arm系CPUで動くWindowsです。最近の機種では、Snapdragon Xシリーズを搭載したCopilot+ PCやSurface系のノートで見かけます。

普通のWindowsノートとの違いは、CPUの命令セットです。Arm64対応アプリはそのまま動きます。一方、従来のx86/x64アプリは、Windows側のエミュレーションを通して動かします。

種類見方
Arm64ネイティブアプリ対応版のOffice、ブラウザ、Teamsなど本来の性能を出しやすい
x86/x64アプリ従来のWindowsアプリWindows 11 on Armのエミュレーションで動く
ドライバーが必要なものVPN、プリンター、セキュリティ、周辺機器Arm64対応ドライバーが重要

Microsoft Learnでは、Windows 11 on Armはx86/x64アプリのエミュレーションに対応し、Windows 11 24H2ではPrismによって性能が改善されたと説明されています。ここだけ見ると安心しやすいのですが、エミュレーションで解決できるのは主にアプリ本体です。

ドライバーは別です。MicrosoftのFAQでも、ハードウェア、ゲーム、アプリのドライバーは、Windows 11 ArmベースPC向けに作られている場合だけ動作すると説明されています。ここが、購入前チェックの中心になります。

普段使いなら、心配しすぎなくていい

ブラウザで調べ物をする、Wordで文書を書く、Excelで家計簿を付ける、PowerPointを少し編集する、YouTubeを見る。この範囲なら、Windows on Armを過度に避ける必要はありません。

Microsoft 365、Edge、Chrome、Teams、Zoomのような主要アプリは対応が進んでいます。Canva、Google Workspace、Notion、ChatGPTのようなWebアプリ中心なら、CPUの種類を意識する場面は少ないです。

この用途で効いてくるのは、互換性よりも本体の作りです。画面サイズ、重さ、バッテリー、キーボード、メモリ、SSDの方が日々の使いやすさに直結します。

仕事用なら、VPNとセキュリティを最初に見る

仕事用で一番怖いのは、Officeが動かないことではありません。会社のVPNに入れない、セキュリティソフトを入れられない、証明書や認証アプリが使えないことです。

ブラウザとOfficeだけなら問題が出にくくても、会社のネットワークに入れなければ仕事用PCとしては使えません。自腹で仕事用PCを買う人は、買う前に会社や学校の管理者へ「Windows 11 ArmベースPCで使えるか」を聞くのが早いです。

  • VPNクライアントがWindows 11 Armに対応しているか
  • 指定のセキュリティソフトを入れられるか
  • 電子証明書、認証アプリ、勤怠システムが使えるか
  • 会社の複合機やスキャナーに接続できるか
  • リモートデスクトップやVDIで代替できるか

この5つがはっきりしないなら、仕事用のメインPCとしてはIntelやRyzen搭載ノートの方が無難です。軽さや電池持ちより、確実に仕事へ入れることを優先します。

プリンターとスキャナーは型番で見る

プリンターは、Windows on Armでも使える場合があります。Microsoftは、Arm PCではメーカーのインストーラーではなくWindowsの設定から追加する方法を案内しており、Mopria対応プリンターも選択肢になります。

ただし、古いプリンター、複合機、スキャナー、ラベルプリンター、業務用機器は別です。印刷だけはできても、スキャン、インク残量表示、細かい設定、専用ユーティリティが使えないことがあります。

見るもの判断
プリンターの型番メーカー公式のWindows 11 Arm対応を見る
Arm64ドライバーあるなら安心材料になる
Mopria対応印刷だけなら使える可能性が上がる
スキャン機能スキャナードライバーと専用アプリも見る
学校・会社の複合機管理者へ聞く

家で年に数回印刷するだけなら回避策もあります。毎週使うプリンター、仕事で使う複合機、確定申告用のスキャナーがあるなら、型番単位で見ます。

ゲーム目的なら、普通のゲーミングPCを優先する

Windows on Armをゲーム目的で買うのは、まだ慎重に見た方がいいです。理由はCPU性能だけでは決まらないからです。ゲームはGPU、ランチャー、アンチチート、ドライバー、外部機器まで絡みます。

ブラウザゲームや軽いタイトルなら遊べるものもあります。一方、オンライン対戦ゲームはアンチチートが壁になりやすく、重い3DゲームはGPU性能でも不利になりやすいです。

ゲームの種類見方
ブラウザゲーム問題になりにくい
軽いインディーゲームタイトルごとに見る
Steamの一般ゲーム動作報告とランチャーを見る
オンライン対戦アンチチート対応が重要
重い3DゲームGeForce搭載のゲーミングPCを優先
ゲーム配信OBS、マイク、キャプチャーボードも見る

ゲームも少し遊ぶ程度なら問題ない人もいます。ただ、「ゲーム用PC」として買うなら、Windows on ArmよりIntel/RyzenとGeForce搭載機から選ぶ方が現実的です。

制作用途はアプリ本体より外部機器を見る

画像編集や動画編集では、アプリ本体だけ見ても足りません。PhotoshopやLightroom、DaVinci Resolveなど、Arm対応が進んでいるアプリはあります。それでも、制作環境では周辺の道具が問題になります。

用途見るもの
画像編集ペンタブ、フォント管理、外部モニター、プラグイン
動画編集コーデック、外付けSSD、キャプチャー機器、書き出し速度
DTMDAW、VST、オーディオインターフェース、MIDI機器
配信OBS、マイク、キャプチャーボード、配信サービス
デザインAdobe系、Affinity系、ペンタブ、印刷まわり

趣味で軽く触るならWindows on Armでも試しやすいです。仕事で納期がある制作環境なら、いま使っている機材名を全部書き出してから判断します。ひとつでも必須機材が動かないと、PC本体が速くても意味がありません。

開発用途はDockerと依存ライブラリを見る

プログラミング用途では、Windows on Armは以前より使いやすくなっています。VS Code、Git、Node.js、Python、Docker Desktopのような一般的な環境なら、用途によっては十分に使えます。

ただし、開発はプロジェクト差が大きいです。x86前提のライブラリ、古いSDK、仮想マシン、Androidエミュレーター、組み込み機器、USBデバッグ機器を使う場合は、事前に詰まりやすいところを見ます。

  • 使う言語とパッケージがArmで動くか
  • DockerイメージにArm64版があるか
  • 会社のVPNやセキュリティが使えるか
  • 仮想マシンやエミュレーターが必要か
  • USBデバッグ機器、シリアル変換、ドングルを使うか

Web開発中心なら選びやすいです。組み込み、古い業務システム、Windows専用ツールが多い現場なら、Intel/Ryzen搭載機を選ぶ方が作業は安定します。

買う前のチェックリスト

Windows on Arm搭載ノートPCは、スペック表だけで決めない方がいいです。買う前に、今の使い方をそのまま移せるかを見ます。

  1. 毎日使うアプリを5〜10個書き出す。
  2. 仕事や学校で必須のVPN、セキュリティ、認証アプリを書く。
  3. プリンター、スキャナー、ペンタブ、オーディオ機器の型番を書く。
  4. メーカー公式でWindows 11 ArmまたはArm64対応の有無を見る。
  5. ゲームはアンチチート、ランチャー、GPU要件を見る。
  6. 制作や開発は、プラグイン、外部機器、Docker、仮想環境まで見る。
  7. ひとつでも必須項目が不明なら、Intel/Ryzen搭載PCも残す。

この手順で見ると、Windows on Armを選んでいい人と、普通のWindowsノートを選ぶべき人が分かれます。

Windows on Armを選んでいい人

  • Web、Office、メール、動画、Web会議が中心
  • 軽くて電池持ちのよいノートPCが欲しい
  • 使う周辺機器が少ない
  • プリンターやVPNの対応を事前に見られる
  • ゲームや特殊ソフトをあまり使わない
  • 新しいCopilot+ PCやAI機能に興味がある

このタイプなら、Windows on Armは前向きに見てよいです。特に外出先での作業、Web会議、Office、ブラウザ中心の人には合います。

IntelやRyzenを選んだ方がいい人

  • 会社や学校の指定ソフトが多い
  • VPNやセキュリティソフトの対応が分からない
  • 古いプリンター、スキャナー、業務機器を使う
  • オンライン対戦ゲームをよく遊ぶ
  • DTM、配信、動画制作で外部機器が多い
  • トラブル対応に時間を使いたくない
  • 普通のWindows互換性を最優先したい

このタイプなら、無理にWindows on Armを選ばなくていいです。軽さや電池持ちより、今使っているものがそのまま動くことを優先した方が後悔しにくいです。

よくある質問

Windows on Armで普通のWindowsアプリは使えますか?

多くのアプリは使えます。Windows 11 on Armはx86/x64アプリのエミュレーションに対応しています。ただし、ドライバー、プラグイン、外部機器に依存するアプリは別で見ます。

プリンターは使えますか?

使える機種はあります。Mopria対応やWindows標準ドライバーで印刷できる場合があります。ただし、古いプリンター、スキャナー、複合機、専用ユーティリティが必要な機種は、型番ごとにArm64対応を見ます。

ゲーム用に選んでも大丈夫ですか?

ゲーム目的なら慎重に見た方がいいです。軽いゲームなら動くものもありますが、オンライン対戦ゲームはアンチチート、ランチャー、ドライバーの影響を受けます。重いゲームならゲーミングPCを優先します。

仕事用に買っても大丈夫ですか?

Office、Web会議、ブラウザ中心なら使える人は多いです。ただし、会社のVPN、セキュリティソフト、業務ソフト、電子証明書、プリンターが使えるかを先に見ます。ここが不明ならIntel/Ryzen搭載PCを選ぶ方が安全です。

まとめ

Windows on Arm搭載ノートPCは、Web、Office、メール、動画、Web会議が中心なら選択肢に入ります。軽さや電池持ちを重視する人には魅力があります。

ただし、買う前に見るべきなのは、CPU性能より互換性です。プリンター、スキャナー、VPN、セキュリティソフト、業務ソフト、ゲーム、制作機材、開発環境。この中に必須のものがあるなら、型番やサービス名まで落として見ます。

迷ったら、普段使い中心ならWindows on Arm、仕事や機材の互換性が最優先ならIntel/Ryzen。この分け方で考えると、買った後のズレを減らせます。

参考情報

Amazon の PC をスコア化してみた

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