
Keysight DSOX1204Gを購入前に確認|70MHz・4ch・WaveGen・帯域アップグレード
Keysight DSOX1204Gは、70 MHzで足りるのか迷いやすい製品です。4チャネル同時測定の性能も気になりますよね。
低速回路なら70 MHz、高速な信号なら100 MHz以上がおすすめです。波形発生器が不要ならDSOX1204Aで足ります。
この記事では、用途別の構成、同時測定の性能、帯域変更、購入価格を順番に紹介していきます。
DSOX1204G購入早見表
信号の速さ、同時に見る信号数、波形発生器の有無で購入構成が決まります。自分の用途に近い行を確認しましょう。
| 使い方や条件 | おすすめ構成 | 購入前の確認 |
|---|---|---|
| 低速のマイコン、音声、センサー回路が中心 | 標準の70 MHz | 高速な立ち上がりを測らないか |
| 20 MHz前後のクロックや速い信号を測る | 100 MHz構成 | 帯域変更の追加費用 |
| 数ナノ秒単位の立ち上がりや高周波ノイズを測る | 200 MHz構成 | 70 MHzからの変更費用 |
| 4つの信号を同時に見たい | 4チャネル構成 | 4つ同時では毎秒最大10億点を測定、各チャネル100万点を記録 |
| 見る信号が2つで足りる | 2チャネル機 | 4チャネル機との価格差 |
| 回路へ波形を入れて応答も測りたい | 波形発生器付き | 発生器なしモデルには後付けできない |
| 外付けの波形発生器を持っている | 波形発生器なし | 周波数ごとの応答測定も不要か |
| 小さな電圧差や長時間記録が必要 | RIGOLなどの12ビット機 | 電圧の細かさと記録できる長さ |
DSOX1204Gは、4つのアナログ信号と波形発生器を1台で扱えます。通信解析や周波数応答測定も標準です。
4チャネル同時では、毎秒最大10億点・各チャネル100万点まで。この上限を超える測定には他社機が必要です。

70MHz構成の用途
音声やセンサー、低速マイコンが中心なら70 MHzで足ります。追加料金なしで4チャネルと波形発生器を使えます。
- 音声回路やセンサー信号を測る
- Arduinoなど低速マイコンを調べる
- 低速の通信信号やモーター制御を確認する
- フィルターや増幅回路の応答を測る
- 学校や社内研修で基礎実習に使う
3倍則ではアナログ信号が約23 MHz、5倍則ではデジタル信号が約14 MHzまでです。速い立ち上がりには100 MHz以上を選びましょう。
20 MHz以上の信号や数ナノ秒単位の変化には不足します。高速回路を扱わないなら、標準70 MHzがおすすめです。
100MHz構成の用途
100 MHzは、70 MHzでは余裕が少なく、200 MHzまでは要らない人向けです。20 MHz前後の信号を測りやすくなります。
- 20 MHz前後のタイミング信号を測る
- スイッチング電源の波形を確認する
- 70 MHzより速い立ち上がりを見たい
- 200 MHz構成の費用を抑えたい
3倍則ではアナログ信号が約33 MHz、5倍則ではデジタル信号が約20 MHzまでです。3.5ナノ秒より速い変化には200 MHzがおすすめです。
70 MHzから100 MHzへ変更する型番はD1200BW1Aです。将来200 MHzが必要なら、D1200BW2Aで直接変更できます。
200MHz構成の用途
200 MHzは、速い立ち上がりや高周波ノイズを見る構成です。本体と付属プローブが、ともに200 MHzへ対応します。
- 40 MHz前後のタイミング信号を測る
- 電源回路の細かな振動や突起を確認する
- 2ナノ秒前後の速い変化を見たい
- 将来の回路高速化にも備えたい
3倍則ではアナログ信号が約67 MHz、5倍則ではデジタル信号が約40 MHzまでです。USBや無線信号では帯域が不足する場合があります。
実際の帯域は、本体、プローブ、接続方法の組み合わせで決まります。帯域を上げても記録点数は増えません。
4ch・2chの違い
チャネルは、同時に見られる信号の数です。電源、データ、制御信号をまとめて見るなら4チャネルがおすすめです。
- 複数の信号が動く順番を確認する
- 通信と電源の乱れを同時に見る
- 測定点を替える手間を減らす
- 将来、測定する信号が増える
この使い方ならDSOX1204Gがおすすめです。ただし4チャネル同時では、毎秒最大10億点の測定に下がります。
入力と出力の2点だけなら、2チャネル機で足ります。本体価格と設置場所も抑えられます。
- 入力と出力の2点だけを比べる
- 波形発生器と測定2点で足りる
- 本体価格を抑えたい
- 設置場所を小さくまとめたい
波形発生器も必要ならDSOX1202Gがおすすめです。購入後にアナログ入力を4つへ増やすことはできません。
Keysightの発生器選択
回路へ信号を入れ、その反応まで測るなら波形発生器付きがおすすめです。測定器を1台にまとめられます。
- フィルターや増幅回路へ信号を入れる
- 周波数ごとの反応を自動で測る
- 学校や研修で信号の変化を試す
- 机上の測定器を1台減らしたい
DSOX1204Gは正弦波20 MHz、方形波とパルス10 MHzまで出せます。任意の形を描く機能や絶縁出力はありません。
外付け発生器を持っているなら、内蔵機能は不要です。波形を見る用途が中心の人も本体価格を抑えられます。
- 外付け発生器をすでに持っている
- 信号を観測する用途が中心
- 周波数ごとの反応を測らない
- 本体価格を抑えたい
4チャネルを残すならDSOX1204Aがおすすめです。内蔵の波形発生器は後から追加できません。

DSOX1204Gの同時性能
サンプルレートは、1秒間に測る点の数です。DSOX1204Gは入力の組み合わせで最大値が変わります。
| 使用する入力 | 1秒間に測る点数 | 各チャネルの記録点数 |
|---|---|---|
| 入力1だけ | 最大20億点 | 最大200万点 |
| 入力1と入力3 | 最大20億点 | 最大200万点 |
| 入力1と入力2 | 最大10億点 | 最大100万点 |
| 3入力または4入力 | 最大10億点 | 最大100万点 |
速い信号を2つ測るなら、入力1と入力3を使うと最大性能を保てます。入力1と入力2では半分です。
4信号の順番は同時表示で追えます。高速信号を長く記録する場合は、100万点で足りるか確かめましょう。
DSOX1204Gの帯域変更
DSOX1204Gは、本体を替えずに測定帯域を広げられます。現在と変更後の帯域で型番が決まります。
70 MHzから100 MHzはD1200BW1A、70 MHzから200 MHzはD1200BW2Aです。100 MHzから200 MHzはD1200BW3Aです。
D1202から始まる製品は2チャネル機用です。本体の製造番号とライセンスの受取方法まで照合してください。
| 現在の帯域 | 変更後の帯域 | 4チャネル用製品 |
|---|---|---|
| 70 MHz | 100 MHz | D1200BW1A |
| 70 MHz | 200 MHz | D1200BW2A |
| 100 MHz | 200 MHz | D1200BW3A |
付属品と価格
標準付属品は200 MHz対応プローブ4本、地域別の電源コード、校正証明書です。販売地域によって電源コードが変わります。
- 200 MHz対応プローブ ×4本
- 日本向け電源コード
- 校正証明書
2026年7月24日時点の国内掲載価格は、次のとおりです。条件の違う価格なので、単純な安さでは比べられません。
| 掲載元 | 掲載価格 | 条件 |
|---|---|---|
| Keysight国内カタログ | 296,397円 | 希望小売価格 |
| Mouser日本 | 339,148円 | 販売ページの表示価格 |
| RS | 277,100円 | 2026年度セール資料 |
税込総額で比べるには、セール期間、送料、保証もそろえましょう。中古品はプローブ、校正、現在の帯域まで確認が必要です。
Keysightと他社の比較
小さな電圧差や長時間記録にはRIGOLかSIGLENT、大画面にはTektronixがおすすめです。
RIGOLがおすすめの人
RIGOL DHO914Sは125 MHz・4チャネル・12ビット方式です。最大5,000万点を記録し、信号発生器も内蔵します。
125 MHzと長い記録が必要ならDHO914Sがおすすめです。通信解析や付属プローブは購入構成で変わります。

SIGLENTがおすすめの人
SIGLENT SDS804X HDは70 MHz・4チャネル・12ビット方式です。最大1億点の長時間記録に対応します。
小さな電圧差と記録量ならSDS804X HDがおすすめです。波形発生器は外付けなので、追加費用がかかります。

Tektronix向き
Tektronix TBS2104Bは100 MHz・4チャネルで、9インチ画面を備えます。教育現場でも波形を見せやすい製品です。
大きな画面が必要ならTBS2104Bがおすすめです。波形発生器は別に用意し、必要な解析機能も確かめましょう。

QA
デジタル入力は追加可能?
追加できません。DSOX1204Gは4つのアナログ入力だけで、ロジックプローブを足してデジタル入力を増やす機種ではありません。複数のデジタル信号を同時に測るなら、最初からデジタル入力付きの機種を選びます。
通信解析は有料?
I²C、SPI、UART、CAN、LINの通信解析は標準です。通信波形を文字や数値へ変換して読めます。ただし、通信解析を使ってもデジタル入力の本数は増えません。
付属プローブと100V
付属プローブだけで家庭用100 Vを安易に測ってはいけません。グランドクリップは保護接地につながるため、接続先によっては短絡や感電の危険があります。商用電源やインバーターの一次側には、測定電圧と安全規格に合う差動プローブか絶縁計測器が必要です。
DSOX1204Gの保証
販売地域と購入構成で異なります。日本語製品ページは5年表示ですが、英語ページには3年表示もあります。購入画面か見積書で、保証年数とKeysightCareの期間を確認してください。
DSOX1204Gの最終結論
4信号と波形発生器を1台で使うなら、Keysight DSOX1204Gがおすすめです。低速回路が中心なら70 MHzで始められます。
- 4チャネルと波形発生器が必要:Keysight DSOX1204G
- 4チャネルのみ必要:Keysight DSOX1204A
- 2チャネルと波形発生器で十分:DSOX1202G
- 70 MHzから100 MHzへ変更:D1200BW1A
- 70 MHzから200 MHzへ変更:D1200BW2A
- 100 MHzから200 MHzへ変更:D1200BW3A
- 電圧の細かさと記録量が必要:RIGOL DHO914S
- 長時間の波形記録が必要:SIGLENT SDS804X HD
- 大画面を教育で使う:Tektronix TBS2104B
4チャネル同時では、毎秒最大10億点・各チャネル100万点に下がります。この上限で足りるならKeysight DSOX1204Gがおすすめです。
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