
超音波厚さ計おすすめ比較|配管・鋼板・塗装越しで選ぶ
配管や鋼板の厚さを確認したくても、裏側まで見られるとは限りません。そんなときに役立つのが、片面から肉厚を測れる超音波厚さ計です。
ただ、商品を見ると「1~300mm」「0.01mm表示」など似た数字が並んでいて、違いが分かりにくいですよね。小径配管ではプローブ径、塗装面では測定方式まで見ないと、用途に合わないことがあります。
この記事では、測りたいものや必要な機能ごとに、おすすめの超音波厚さ計を絞って紹介します。
用途別早見表
何を測りたいか決まっているなら、まずは下の表から候補を絞るのが早いです。小径配管や塗装面では、プローブや測定方式まで確認してください。
| 条件 | おすすめ商品 |
|---|---|
| 基本的な肉厚測定 | BENETECH GM100 |
| 0.01mm表示と保存機能 | Wintact WT100A |
| 小径配管 | Walfront AR860 |
| 大量の測定結果を保存 | DANOPLUS 超音波厚さ計 |
| 薄物から厚物まで測定 | CNYST 超音波厚さ計 |
| 日本語説明書を重視 | Mxmoonant AS840 |
| 塗装越しに母材を測定 | A&D AD-3255 |
| 探触子を使い分ける業務用途 | A&D AD-3255 |
標準的な鋼板や配管の肉厚を測るだけなら、GM100やWT100Aから検討できます。特殊な条件がある人は、該当するセクションも確認してみてください。
主要機種を比較
候補が2~3台まで絞れたら、測定範囲や公称精度を比べます。ここで注意したいのが、表示の細かさと測定精度は別という点です。
| 比較項目 | A&D AD-3255 | BENETECH GM100 | Wintact WT100A | Walfront AR860 | DANOPLUS | CNYST |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 測定範囲 | 0.8~200mm※ | 1.2~220mm | 1~300mm | 1~300mm | 1~300mm | 0.8~350mm |
| 表示分解能 | 0.01mm | 0.1mm | 0.01mm | 0.1mm級 | 0.01mm※ | 0.01mm |
| 公称精度 | ○ | △ | ○ | △ | ○ | ○ |
| 付属プローブ | 7MHz・φ6mm | 5MHz・φ10mm | 5MHz・φ10mm | 5MHz・φ6/10mm | 5MHz・φ10mm | 5MHz・φ10mm |
| データ保存 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ― |
| 塗装越し | ○※ | × | × | × | × | × |
| 主な強み | 探触子選択 | 低予算 | 保存と精度 | 小径配管 | 大量保存 | 広い範囲 |
※AD-3255は探触子によって最大300mmまで測定できます。塗装越し測定には別売の対応探触子が必要です。
DANOPLUSは100mm未満なら0.01mm単位で表示でき、最大1500点を保存できます。測定箇所が多く、記録を残したい現場に向いています。
小径配管なら
細い配管を測る場合は、最大測定厚だけでなくプローブの大きさも見ておきたいところです。曲面が小さくなるほど、大きなプローブでは条件が合わなくなります。
Walfront AR860には、φ6mmとφ10mmの2種類のプローブが付属します。Amazonの商品情報では、φ6mm使用時にφ15×肉厚2mmの管材へ対応しています。
そのため、小径配管を測る用途ならWalfront AR860がおすすめです。対象となる配管の直径と肉厚が条件内か、購入前に確認してください。

塗装越しなら
塗装された配管で知りたいのが塗膜の厚さではなく、その下にある母材の肉厚なら、塗膜の影響を除ける機種が必要です。
A&D AD-3255は、対応する別売探触子を使うことで塗装越し測定ができます。塗装を残した状態で母材厚を測りたい人におすすめです。
一方、AR860は塗料コーティングの測定には対応していません。塗装面がある現場では、A&D AD-3255のように対応を明記した機種を選んでください。
記録重視なら
- 最大1500点を保存するならDANOPLUS
- 最大500点を保存するならWintact WT100A
- 10件保存ならMxmoonant AS840
- 保存機能が不要ならBENETECH GM100
設備点検などで測定箇所が多いなら、最大1500点を保存できるDANOPLUSがおすすめです。USBで測定データを移せます。
500点以内ならWT100A、10件で足りるならAS840でも対応できます。その場で数値を見るだけなら、保存機能のないGM100でも十分です。

低予算なら
価格を抑えながら基本的な肉厚測定をしたいなら、BENETECH GM100がおすすめです。鋼材では1.2~220mmを測定できます。
5MHz・φ10mmの探触子と4mmの校正用鉄板が付属しており、鋼板や標準的な配管を測るための基本機能がそろっています。
ただし、小径配管や塗装越し測定には向きません。測る対象が一般的な鋼板や配管なら、GM100から検討するとよいでしょう。

業務用なら
測るものが1種類ではなく、現場によって条件が変わるならA&D AD-3255がおすすめです。用途に合わせて探触子を変更できます。
薄物、厚物、塗装越しなど、それぞれに対応する探触子が用意されています。複数の測定条件を1台で扱いたい現場に向いた構成です。
反対に、鋼板や標準的な配管の肉厚だけを測るなら、GM100などでも要件を満たせます。探触子を使い分ける必要があるかどうかで判断してください。

買う前の注意点
- 測定したい材質が対象に含まれるか確認する
- 必要な厚さが測定範囲内か確認する
- 小径配管ではプローブ径を確認する
- 塗装越し測定の対応有無を確認する
- カップリング剤の付属有無を確認する
- 表示分解能と測定精度を区別する
- 追加プローブは対応型番を確認する
追加プローブは、本体によって使える型番が決まっています。A&Dで探触子を追加する場合も、対応型番まで確認してください。
また、鋳鉄や積層材などは機種によって測定できない場合があります。対象材質が商品仕様に含まれているかも確認しておきましょう。
Q&A
1mm前後の鋼材は?
0.8mmから測れるCNYSTが候補です。BENETECH GM100は下限が1.2mmなので、1mm前後の測定には向きません。
500件超を残すなら?
最大1500点を保存できるDANOPLUSがおすすめです。WT100Aは最大500点なので、それを超える記録には足りません。
日本語説明書なら?
Mxmoonant AS840がおすすめです。日本語マニュアル付きと明記されているため、英語説明書を避けたい人に向いています。
カップリング剤は?
WT100Aにはカップリング剤が付属しません。カップリング剤も必要なら、別途用意する必要があります。
300mm超なら?
今回の候補では、最大350mmまで測れるCNYSTが向いています。300mm上限のWT100AやDANOPLUSでは、300mmを超える厚さは測れません。
迷ったらこれ
標準的な鋼板や配管なら、BENETECH GM100がおすすめです。
測定値を保存したいなら、Wintact WT100Aを選んでください。
小径配管にはWalfront AR860、塗装越しや探触子の使い分けが必要ならA&D AD-3255がおすすめです。
測定範囲、材質、配管径、塗装の有無に合う機種を選ぶことが大切です。条件がはっきりしているなら、今回紹介した候補から用途に当てはまるものを選んでください。

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