デイヴィッド・コパフィールドのおすすめ版は?岩波・新潮を比較

デイヴィッド・コパフィールドのおすすめ版は?岩波・新潮を比較

オフ 投稿者: せせら編集部

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ディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』は、主人公が子ども時代の苦境を越え、大人になるまでを描いた長編小説です。古典文学と聞くと身構えますが、家族や友人との関係が変わっていく物語として読めます。

全編は複数巻に分かれています。訳者と紙・電子の違いを押さえておくと、買い足すときに迷いません。

物語の入口を知りたい人にも、ディケンズの長編をじっくり味わいたい人にも、巻をそろえやすい版が便利です。作品の魅力と、岩波文庫版・新潮文庫版を紹介します。

作品の魅力

主人公デイヴィッドは、父を知らずに生まれ、母の再婚をきっかけに厳しい環境へ置かれます。子ども時代から青年期へ進む中で、学校や仕事、友情、恋愛が重なり、ひとりの人生を追う読み応えがあります。

物語には、善意の人もいれば、近づき方を間違える人もいます。苦しい出来事が続く一方、人物の言動にはユーモアがあり、深刻さ一色にならないのがディケンズらしいところです。

本作は1849年から1850年にかけて発表され、ディケンズ作品の中でも自伝的要素が強いとされています。ただし、主人公の人生を作者の経歴そのままと考えるのではなく、事実と創作を織り込んだ小説として読むのが自然です。(ディケンズ博物館、Project Gutenberg)

版の早見表

岩波文庫版は石塚裕子訳のKindle版、新潮文庫版は中野好夫訳の紙の文庫です。巻数や読める形態が異なるので、そろえて読む版を決めておきましょう。

版巻形態参考価格
岩波文庫岩波文庫一〜五Kindle版770〜880円
新潮文庫新潮文庫一〜四文庫825〜880円

価格は2026年9月28日時点のAmazon参考価格で、時期によって変わります。新潮社の公式ページでは、中野好夫訳の全四巻として案内されています。(新潮社)

岩波文庫版

石塚裕子訳の岩波文庫版は、一巻から五巻までKindle版がそろっています。電子書籍で巻を続けて読みたい人は、岩波版を選べます。

一巻は391ページ、二巻は401ページ、三巻は388ページ、四巻は369ページ、五巻は378ページです。巻ごとの分量に大きな偏りがないので、読む量をつかみやすいでしょう。

三巻と四巻の参考価格は770円、ほかの巻は880円です。巻ごとの販売なので、読み始める前に五巻までそろえておけば、続きが見つからず中断する心配がありません。

通勤や外出先で読むことが多く、紙の本を持ち歩かない人には岩波版がおすすめです。訳者を巻ごとに変えず、同じ版で最後まで読み通せます。

デイヴィッド・コパフィールド 二 (岩波文庫)
デイヴィッド・コパフィールド 二 (岩波文庫)
デイヴィッド・コパフィールド 三 (岩波文庫)
デイヴィッド・コパフィールド 三 (岩波文庫)
デイヴィッド・コパフィールド 四 (岩波文庫)
デイヴィッド・コパフィールド 四 (岩波文庫)
デイヴィッド・コパフィールド 五 (岩波文庫)
デイヴィッド・コパフィールド 五 (岩波文庫)

新潮文庫版

中野好夫訳の新潮文庫版は、紙の文庫で読めます。新潮社の公式紹介では、一巻でデイヴィッドの誕生から母の死、継父のもとを離れて大伯母を訪ねる旅までが描かれます。(新潮社・第一巻)

一巻は496ページ、二巻は480ページ、三巻は472ページ、四巻は462ページです。文庫本を手に持って読みたい人や、紙のページをめくりたい人には新潮版がおすすめです。

一巻と二巻の参考価格は880円、三巻と四巻は825円です。巻ごとの販売なので、途中の巻だけでは全体を通して読めません。新潮社は四巻を完結編として紹介しています。(新潮社・第四巻)

新潮文庫版は一〜四巻をそろえて読めます。中野好夫訳で読みたい人はこの四冊を選び、最初から同じ版で読み進めましょう。途中で別の訳に移ると、文章の調子が変わります。

デイヴィッド・コパフィールド(2) (新潮文庫)
デイヴィッド・コパフィールド(2) (新潮文庫)
デイヴィッド・コパフィールド(3) (新潮文庫)
デイヴィッド・コパフィールド(3) (新潮文庫)
デイヴィッド・コパフィールド(4) (新潮文庫)
デイヴィッド・コパフィールド(4) (新潮文庫)

読み進める楽しさ

本作のおもしろさは、主人公が成長することだけではありません。デイヴィッドが出会う人々は、親切さや弱さ、見栄や打算を抱えていて、物語が進むにつれて人物への印象も変わります。

登場人物の名前をすべて覚えてから読み始めなくても大丈夫です。誰がデイヴィッドを助け、誰との関係がこじれているのかを追えば、出来事のつながりが見えてきます。

子ども時代の厳しさから大人の暮らしへ移るにつれ、物語は仕事や結婚、人生の選択へと広がります。短い筋書きを追うだけでなく、長い時間をかけて人物が変わる様子も楽しめる小説です。

結論

電子書籍で五巻を続けて読みたい人には、石塚裕子訳の岩波文庫版がおすすめです。巻ごとのページ数も近い構成です。

紙の文庫を手に取って読みたい人や、中野好夫訳を読みたい人は新潮文庫版を選んでください。公式案内でも全四巻の完結作として扱われており、一〜四巻をそろえられます。

どちらも一巻だけでは読み終わりません。購入時に価格を確認し、同じ訳者の版で最後まで読み通してください。

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