
軽い音楽制作・DTM入門PC【2025年版】GarageBand・Cubase LEレベルの最低スペック

この記事を書いている人(せせら)
普段はITフリーランスとして活動しています。
個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。
「DTMを始めたいけど、20万円のMacBook Proは高すぎる…」
「3万円の安いPCでも、GarageBandみたいなことはできる?」
「機材にお金をかけすぎて、肝心のPCを買う予算がない!」
音楽制作を始めるとき、一番のハードルは「初期費用」ですよね。
「DTMはハイスペックPCが必須」というのが通説ですが、趣味レベルならどうなのでしょうか?
結論から言うと、歌ってみた、弾いてみた、簡単な打ち込みなら、3万円台の「N100搭載PC」で十分デビューできます。
ただし、「大量のプラグイン」や「オーケストラ音源」を使うなら絶対に無理です。
この記事では、元バンドマンの私が、格安PCでDTMをするための「リアルな境界線」と、賢い機材の揃え方を解説します。
目次
3万円PCで「DTM」は動くのか?
DTM(デスクトップミュージック)の世界は、上を見ればキリがありません。
しかし、初心者がやりたいことの大半は、実はそこまで重い処理ではないんです。
N100搭載PC(メモリ16GB)の限界ライン
3万円台のN100搭載PCで、どこまでできるのか表にまとめました。
| 作業内容 | 快適度 | 備考 |
|---|---|---|
| DAWの起動・操作 | ◎ 余裕 | Cubase LE、Studio One Primeなど。 |
| オーディオ録音(1〜2tr) | ◎ 余裕 | 歌やギターの録音は全く問題なし。 |
| 打ち込み(10tr程度) | ○ 普通 | ドラム、ベース、ピアノくらいならOK。 |
| ミックス(標準プラグイン) | ○ 普通 | EQやコンプを掛ける程度なら動きます。 |
| 重いシンセ(Serum等) | × 無理 | 1つ立ち上げただけで音が途切れます。 |
| 30トラック以上の曲 | × 無理 | 再生が止まります。 |
要するに、「バンドのデモ音源を作る」「歌ってみたを録音する」程度なら余裕です。
逆に、「ボカロPとしてガッツリ作り込む」「EDMを作る」というのは厳しいです。
GarageBandの代わりはどうする?
Macに無料で付いてくる神ソフト「GarageBand」。
3万円のWindows PCでは使えませんが、代わりに以下の無料ソフトが使えます。
- Studio One Prime:動作が軽くて高機能。一番おすすめ。
- Cakewalk by BandLab:有料級の機能が全部無料。ちょっと重いかも。
- Cubase LE / AI:オーディオインターフェースを買うと付いてくることが多い。
これらを使えば、GarageBandと同じか、それ以上のことができます。
DTM入門に必要な「リアルな」スペック
「推奨スペック」ではなく、ストレスなく曲を作るための「最低ライン」がこちらです。
| パーツ | 必須スペック | 理由 |
|---|---|---|
| CPU | Intel N100 | これより下のCPUはDAWが起動しません。 |
| メモリ | 16GB | 絶対条件。8GBだとプラグイン読み込みで落ちます。 |
| ストレージ | SSD 512GB | 音源ライブラリを入れると256GBは一瞬で埋まります。 |
| オーディオIF | 別途購入 | PCのマイク端子は遅延が酷くて使い物になりません。 |
特にメモリ16GBは必須です。
8GBでDTMをするのは、まな板の上で焼肉パーティーをするようなものです。狭すぎて話になりません。
また、ストレージは512GBを強く推奨します。
無料の音源やサンプルパックをダウンロードしていると、あっという間に数百GB消費します。
必須アイテム:オーディオインターフェース
PC本体と同じくらい重要なのが「オーディオインターフェース(AIF)」です。
これがないと、以下の問題が起きます。
- 音が遅れる(レイテンシー):鍵盤を弾いてから0.5秒後に音が鳴る…演奏不可能です。
- 音質が悪い:PCのマイク端子はノイズだらけです。
- マイクが繋がらない:本格的なマイク(XLR端子)はPCに直接刺さりません。
3万円PCに合わせるならこのクラス
PCが安いのに、AIFに5万円かけるのはバランスが悪いです。
入門用なら、以下の1万円以下のモデルで十分です。
- Steinberg UR12(約1万円):Cubase AIが付属するのでソフト代が浮きます。
- Behringer U-PHORIA UM2(約5,000円):とにかく安い。音質はそこそこですが、最初の1台なら十分。
- M-Audio M-Track Solo(約6,000円):シンプルで使いやすい。
PC(3.5万円)+ AIF(1万円)+ マイク・ヘッドホン(1万円)。
総額5.5万円で、自宅レコーディングスタジオが完成します。
よくある質問(FAQ)
Q1. Macじゃなくていいの?
A. 予算があるならMacがいいですが、必須ではありません。
プロのミュージシャンはMac率が高いですが、それは「スタジオとの互換性」のためです。
個人で楽しむ分にはWindowsでも全く問題ありません。
むしろ、3万円でMacは買えません(中古のボロボロくらい)。それなら新品のWindowsの方が快適です。
Q2. ボカロ(VOCALOID)は動きますか?
A. 動きますが、トラック数に注意です。
初音ミクなどのVOCALOIDエディタ自体はN100でも動きます。
ただ、ボカロ曲はバックの演奏(オケ)が複雑になりがちなので、トラック数が増えると重くなる可能性があります。
最初はシンプルな曲から始めましょう。
Q3. MIDIキーボードは使えますか?
A. 問題なく使えます。
USB接続のMIDIキーボードなら、繋ぐだけで認識します。
鍵盤があると打ち込みの効率が10倍になるので、小さいもの(KORG nanoKEY2など)でも良いので買うことをおすすめします。
Q4. 将来的にプロを目指したいのですが?
A. 限界を感じたら買い替えましょう。
今の3万円PCで基礎(コード進行、ミキシングの基本)を学び、スペック不足で「もう無理!」となったら、その時に20万円のPCを買いましょう。
N100 PCはサブ機として、歌詞を書いたりSNS運用に使えば無駄になりません。
まとめ:まずは「1曲」作ってみよう
「機材が揃ってから始めよう」と思っていると、いつまで経っても曲はできません。
名曲を作るのに必要なのは、ハイスペックなPCではなく、あなたの「アイデア」と「情熱」です。
- N100(メモリ16GB / SSD 512GB)
- 安いオーディオインターフェース
- 無料のDAWソフト
これだけあれば、今日からあなたはクリエイターです。
3万円のPCで、世界を驚かせるような曲を作ってみませんか?
具体的なおすすめPCは、以下のランキング記事で紹介しています。
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