ディスクグラインダーのロックナット交換|15・16mmと砥石・本体型番の確認方法

ディスクグラインダーのロックナット交換|15・16mmと砥石・本体型番の確認方法

オフ 投稿者: せせら編集部

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ディスクグラインダーのロックナットをなくすと、通販の「15mm用」「16mm用」に目が行きます。見た目が似ていても、この数字だけで注文するのは危険です。

商品ページに15mm・16mmとあったら、砥石穴か回転軸のねじかを読み分けましょう。砥石の外径が同じでも、研削用と切断用で固定部品が同じとは限りません。

交換部品を探すには、本体ラベルに書かれた完全な型番が必要です。型番から純正品番を調べ、砥石穴、軸ねじ、交換後の試運転まで順に確かめましょう。

目次

完全な本体型番が分からない部品は買わない

ロックナットは、砥石の外側から回転軸へねじ込み、内側のフランジ(砥石を本体側から支える金具)と一緒に砥石を挟む部品です。HiKOKIではホイルナット、ボッシュでは固定ナット、京セラではクランプナットと呼び方も変わります。

本体ラベルのメーカー名と型番は、末尾の英字まで控えましょう。砥石径や世代、ブレーキの有無が違えば、似た型番でも固定部品が同じとは限りません。

型番が分かったら、メーカー公式の取扱説明書や部品表を開きましょう。研削砥石、切断砥石、ダイヤモンドホイール、サンディングディスクのうち、実際に使う物の欄からロックナットとインナフランジの純正品番を探してください。

砥石穴、フランジの凸部、回転軸のねじ径とピッチ(山の間隔)は、純正品番を調べた後の照合材料です。「100mm用」や「15mm用」だけを根拠に買わないでください。ねじが入っても、砥石を正しく挟めないことがあります。

15・16mmは砥石穴と軸ねじを分けて読む

通販の15mm・16mm表記は、砥石中央の穴や、その穴へ入るフランジの凸部を示すことが多い一方、商品名によっては回転軸のねじ径を指します。数字の近さではなく、何を測った寸法なのかを分けて読んでください。

砥石穴とロックナット凸部を別々に測る

測定箇所は次の4つです。スピンドルとは、本体から出ている回転軸を指します。

測定箇所どこを測るか取り違えやすい寸法
砥石穴径砥石中央の穴の内側砥石の外径・厚さ
凸部径砥石穴へ入る段付き部分の外側回転軸のねじ径
スピンドルねじねじ山の外径と山の間隔砥石穴径
ナット外径・工具穴ナット外周とレンチ穴の間隔15mm・16mmの対応砥石表記

電源プラグまたはバッテリを外したまま、ノギスを当ててください。砥石穴、凸部、ねじ、ナット外周の数値を別々に控え、15mmに近い、16mmに近いという目測では丸めないでください。

15mm・16mmナットを寸法だけで流用しない

16mm対応の交換セットに、軸径10mmと書かれた商品があります。反対に、メーカー資料のM16は回転軸のねじ外径を表す場合があり、16mm穴の砥石用という意味ではありません。

ねじが入っただけで適合品とは判断しないでください。砥石穴、凸部、ねじ径・ピッチ、用途のどれか一つでも純正部品と一致しなければ、その部品は使わないでください。

100mm・125mmだけでは軸ねじを決められない

100mm・125mmは、取り付ける砥石の外径です。回転軸の太さや砥石穴径とは別の数字で、同じメーカーでも機種ごとに仕様が分かれます。

HiKOKIのG10SH7とG13SH7を例に、砥石と回転軸の欄を見比べてみましょう。

HiKOKIの公式例砥石の外径×最大厚さ×穴径回転軸のねじ径×ピッチ×長さ
G10SH7・G10SH7(S)100×6×15mm10×1.5×11mm
G13SH7・G13SH7(S)125×6×22mm16×2.0×14mm

100mm機でも砥石穴15mmと軸ねじM10は別

G10SH7は砥石穴径15mm、回転軸はM10×1.5です。M10はねじの外径が約10mm、1.5は隣り合うねじ山の間隔なので、15mmとは測定箇所が違います。

M10×1.5が同じでも、別機種のナットまで共通とは考えないでください。G10SH7の値を、ほかの100mm機へ使える根拠にすることもできません。

125mm機のM16も砥石穴16mmを意味しない

G13SH7は砥石穴径22mm、回転軸がM16×2.0です。M16は回転軸のねじ外径なので、16mm穴の砥石用と取り違えないでください。

HiKOKI G10SH7・G13SH7公式仕様

砥石の種類と厚さで表裏が変わる

ロックナットには、砥石穴へ入る段付きの凸部があります。本体の回転軸を上へ向けた時、凸部を下にするとは砥石側、上にするとは砥石と反対側へ向けることです。

マキタGA009G・GA010Gの取扱説明書では、同じ用途でも2機種の品番が異なるため、表で対応を読み分けてください。この組み合わせや向きを、別メーカーや別型番へそのまま当てはめないでください。

用途・条件GA009G(100mm)GA010G(125mm)
オフセット研削砥石・補強あり切断砥石・ダイヤモンドホイールロックナット224558-7ロックナット224546-4
補強なし切断砥石ロックナット224560-0+インナフランジ224471-9ロックナットA-59330+インナフランジA-59324
サンディングディスクサンディング用ナット224502-4サンディング用ナット224523-6

研削砥石は厚さで凸部の向きが変わる

マキタの対象機種では、厚さが3mmを超えるオフセット研削砥石なら凸部を砥石側へ向けます。3mm以下は外側です。古いナットの向きを覚えて戻すのではなく、今から取り付ける砥石の厚さを見てください。

切断砥石は補強の有無で部品が変わる

補強あり切断砥石では、GA009Gに224558-7、GA010Gに224546-4を使い、凸部を外側へ向けます。切断砥石用ホイールカバーも必要です。

補強なし切断砥石には、表にある専用ナットとインナフランジを使い、取付方向は取扱説明書の図に従ってください。補強の有無を判別できなければ、どちらかの部品を推測で付けず、砥石メーカーか本体メーカーへ問い合わせてください。

ダイヤモンドホイールは台金厚で表裏が変わる

台金厚は、刃先を支える金属板の厚さです。マキタの対象機種では4mm未満なら凸部を外側、4mm以上なら砥石側へ向けます。回転方向の矢印も本体とそろえてください。

サンディング用ナットは研削用と別

サンディングディスクには、専用ナットとラバーパッドが必要です。M10やM16のねじが入っても、研削用ナットの代わりにはなりません。

マキタ GA009G・GA010G取扱説明書

ロックナット・フランジ損傷時は使用停止

ナットを交換する前に、本体の回転軸と内側のフランジが正常か確かめてください。

この状態なら作業を止める次の対応
回転軸のねじ山につぶれ・欠け・斜めの摩耗がある。ナットが指でまっすぐ入らず、途中で固くなる本体メーカーか修理店へ相談
シャフトロック(回転軸を固定するロックボタン)が戻らない、または軸を固定できない本体を使わず修理を依頼
ロックナットやインナフランジに割れ・変形・強い摩耗・凸部の欠けがある対応する純正部品へ交換
砥石にひび・欠け・変形があり、取り付けても浮きやがたつきが残る砥石と固定部品を外して再点検
指定のホイールカバーを固定できない対応カバーを用意するまで使用停止
砥石の最高使用回転数・最高使用周速度が読めない、または本体の条件に足りない対応を確認できる砥石へ交換
本体型番、砥石の種類、純正ナット品番の組み合わせが不明メーカーや販売店へ型番を伝えて照会

最高使用回転数は砥石が耐えられる1分間の回転数、最高使用周速度は砥石外周が耐えられる速さです。本体の無負荷回転数や指定周速度より低い砥石は使用できません。

ねじ山を削る、ワッシャーを足す、一般ナットや接着剤で代用する方法は避けてください。砥石の浮きやナットの斜め入りも、強い締め増しやインパクト工具では直せません。

純正品番が手元の型番と一致する商品だけを買う

交換部品の検索には、本体の取扱説明書や部品表にあるコード番号が必要です。Amazonなどの販売ページでは、メーカー名、コード番号、適用機種、用途が手元の機種と完全に一致しない物を買わないでください。

HiKOKIの333919は、公式の100mmディスクグラインダ向け取付図に「本体装着」のホイルナットとして掲載されています。ただし、100mm機すべてに使えるという意味ではありません。手元の本体に対応する取扱説明書か部品表に333919と書かれている場合に限り、この品番を注文してください。前節のG10SH7は寸法例であり、333919の適合根拠には使えません。

HiKOKI ホイルナット 333919
HiKOKI ホイルナット 333919

984646は、HiKOKIが100mm切断砥石用として案内するホイルナットです。切断砥石用ホイールガード331094と一緒に案内されているため、本体が切断砥石に対応しているか分からない場合は使わないでください。研削砥石や125mm機へ代用しないでください。

HiKOKI ホイールナット 切断用 984646
HiKOKI ホイールナット(切断用)984646

HiKOKI 各種別売部品の取付け方

HiKOKI 100mm切断砥石用ホイルナット・ホイールガード

同じグラインダーのサイドハンドルをなくした場合は、次の記事でねじ径と純正品番を調べられます。

グラインダーのサイドハンドルをなくした|M8・M10のねじ径と対応機種の確認方法

電源を遮断してロックナットを交換

コード式はスイッチを切って電源プラグを抜き、充電式はバッテリを外します。使用直後なら、砥石と金具が素手で触れられる温度まで待ってください。

  1. 必要な物は、本体型番に合うホイールカバー、インナフランジ、砥石、ロックナット、指定レンチです。割れや変形がある部品は使わないでください。
  2. 砥石が完全に止まってからシャフトロックを押し、指定レンチで古いナットを緩めてください。固くて動かない時は、長いパイプやインパクト工具を使わず作業中止です。
  3. 回転軸を上へ向け、取扱説明書の図と同じ向きにインナフランジを置いてください。切欠きや凹部が回転軸の形へ収まり、浮きや大きながたつきがない状態が正常です。
  4. 砥石の穴をフランジの凸部へ合わせてください。回転方向の矢印がある砥石は、本体の矢印と同じ向きです。
  5. 図に従ってロックナットの表裏を決め、工具を使わず手でまっすぐ数山ねじ込みましょう。強い抵抗、斜め入り、座面の浮きがあれば中止です。
  6. シャフトロックを押したまま、指定レンチを使って取扱説明書の方法で締めてください。力任せに締めたり、インパクト工具を使ったりしてはいけません。

シャフトロックは、回転中に押すと内部を傷めるおそれがあります。操作できるのは、砥石が完全に止まった後だけです。

取付後の手回しと無負荷試運転

指定レンチを外してシャフトロックから手を離し、ボタンが元の位置へ戻ったことを確かめてください。ホイールカバーを固定したまま砥石を手で一周させ、カバーや本体への接触、がたつき、目立つ偏りがない状態なら、通電前の点検は完了です。

保護メガネを着用し、周囲に人や飛びやすい物がない場所へ移ってください。本体を確実に持ち、身体を砥石の回転面から外して、取扱説明書に指定された無負荷試運転を行いましょう。試運転中は材料へ当てません。

異音、強い振動、横振れ、カバーへの接触が出たら、すぐにスイッチを切り、砥石が完全に止まってから電源を遮断してください。ひび・変形・穴径、フランジとの組み合わせ、ナットの表裏、回転軸のねじを調べ直しても原因が分からなければ、締め増しせず使用を中止してください。

HiKOKI FG10SC3取扱説明書

まとめ|完全型番が分かるまで購入しない

15mm・16mmは、商品によって指す部位が違います。本体の完全型番から純正品番を調べ、砥石の仕様と固定部品の状態が一致しなければ交換しないでください。

本体の取扱説明書か部品表にコードNo.333919がある100mm機の交換品は、HiKOKI ホイルナット333919です。

100mm切断砥石用として本体側にも指定がある場合の交換品は、HiKOKI ホイルナット(切断用)984646です。

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