
溶接工の現場検査に使う溶接ゲージおすすめ5選|ビードの測定範囲・形状
現場で溶接ビードを検査するときは、見た目に加えて余盛の高さや脚長、アンダーカットの深さを寸法で確認します。測定する形状に合う溶接ゲージを使えば、作業場所で数値をそろえて記録できます。
ゲージごとに測定範囲や先端形状が異なります。アンダーカットを測るなら対応機能を確認し、脚長やベベル角度が中心なら必要な範囲を備えたものを選びましょう。現場向けの候補を早見表にまとめました。
現場向け早見表
| 商品 | 主な測定対象 | 参考価格 |
|---|---|---|
新潟精機 WGU-9M | アンダーカット測定 | 11,991円 |
新潟精機 WGU-7M | アンダーカット測定 | 5,883円 |
新潟精機 WG-1 | 余盛・脚長・開先角度 | 5,978円 |
シンワ測定 58692 | 脚長・板厚・ベベル角度 | 1,708円 |
VICHE CATT 多機能ゲージ | アンダーカット・段差 | 3,580円 |
価格は2026年9月29日時点のAmazon参考価格です。時期や出品状況で変わるため、注文時に最新価格を確認してください。
ビード検査の要点
溶接ビードの外観検査では、形状ごとに測る箇所を分けます。すみ肉溶接なら脚長やのど厚、突合せ溶接なら余盛の高さや幅、止端部ならアンダーカット深さが主な確認対象です。
同じビードでも、ゲージを当てる向きや測定部位が違えば確認する寸法も変わります。脚長は母材面からビード止端まで、余盛高さは母材表面からビード頂部までの高さです。ひとつの数値では形状全体を評価できません。
寸法の合否は、図面や施工要領書など、現場で適用する基準と照らして判断します。ゲージは寸法を測る工具です。外観上の割れや融合不良は、目視検査や必要な別検査で確認しましょう。
形状別に測る箇所
すみ肉ビードでは、両側の脚長と、必要に応じてのど厚を測ります。脚長はT継手や角継手の寸法管理に使い、のど厚はビード断面の有効寸法を確認するときに使います。脚長用の目盛りだけでは、のど厚まで測れるとは限りません。
突合せビードでは余盛の高さや幅、母材同士の段差が確認項目です。段差を測るときはビードをまたぐ幅がゲージごとに異なります。厚い母材や幅広のビードを検査する場合は、跨ぎ幅も仕様に含めて確認しましょう。
止端に沿って溝状の欠けができるアンダーカットは、専用の測定端を当てて深さを読みます。小さな溝には先端形状も関わるため、測定範囲とあわせて確認してください。
開先を測る機能は、溶接後のビード検査よりも、溶接前の加工確認で使います。ベベル角度やルート間隔、板厚を工程に沿って確認できれば、ゲージを複数持ち替える手間を減らせます。
新潟精機 WGU-9M
WGU-9Mは、アンダーカット測定に対応した溶接ゲージです。
参考価格は11,991円で、今回の候補では高めです。アンダーカット測定が必要なら候補になります。脚長と角度だけを検査する現場には、機能を絞ったモデルもあります。

新潟精機 WGU-7M
WGU-7Mはアンダーカット測定に対応する多機能ゲージです。余盛やすみ肉の基本測定とあわせ、止端部も確認する作業で使えます。
ステンレス製で、目盛を同一平面上で読み取れる構造です。質量は150g。
参考価格は5,883円です。アンダーカット測定を行う現場の候補になります。

新潟精機 WG-1
WG-1は、余盛・脚長・のど厚・開先角度といった基本寸法を測るモデルです。余盛高さ10mm、脚長20mm、のど厚10mm、ルート間隔0.5〜3mmに対応します。小〜中程度の寸法を確認する定常検査に使えます。
長さ寸法の測定精度は±0.4mm、角度の測定器差は±0.7度です。アンダーカット測定機能はありません。止端の溝深さも検査する場合は、WGU-7Mなどの対応品を選びましょう。
参考価格は5,978円です。WGU-7Mと価格が近いため、アンダーカット測定が不要で、ルート間隔0.5mmから確認したい現場ではWG-1が候補になります。

シンワ測定 58692
58692は、脚長・板厚・ベベル角度を測定できる薄型・軽量モデルです。先端がすみ肉を避ける形状なので、脚長を測るときにビードへ先端を当てやすくなっています。
作業着に入れて持ち歩き、脚長・板厚・角度を現場で確認する使い方に合います。余盛高さやアンダーカット深さを測る多機能ゲージとしては紹介されていません。
参考価格は1,708円です。脚長・板厚・ベベル角度を測る用途なら、軽さと価格を重視する現場におすすめです。アンダーカットやビード幅も検査する場合は、別の機能を備えたモデルが必要になります。

VICHE CATT 多機能型
VICHE CATTは、アンダーカットや食い違い段差を測る機能を備えたステンレス製ゲージです。外形は約7×9.5cm、質量は約115g。高所や足場上で携帯する人にも扱いやすいコンパクトな形状です。
一般溶接のほか、造船・橋梁での使用にも対応します。余盛高さや脚長なども測定できるため、担当する検査項目に必要な機能がそろっているか確認しましょう。
参考価格は3,580円です。価格は時期で変わります。アンダーカットや段差を測る小型ゲージを手頃に揃えたい人におすすめです。

現場に合う一台
脚長・板厚・開先角度を軽く確認するなら、シンワ測定58692がおすすめです。余盛やすみ肉、ルート間隔も測る基本ゲージにはWG-1、アンダーカットまで確認するならWGU-7Mが候補になります。
ビード幅や突合せ段差、広い開先角度まで一台で扱うならWGU-9Mを選びましょう。測定項目が多い現場では、商品名の「多機能」だけで決めず、必要な形状の測定範囲が明記されているか照らし合わせてください。
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