
Canon EOS C80とEOS C400の違い|6K・内蔵ND・記録形式で選ぶ
EOS C80とEOS C400は、どちらも6Kの映像を撮れるため、仕様を見ただけでは違いが分かりにくいですよね。
実は、画質の土台や明るさを調整する内蔵NDフィルターは共通です。撮影方法や保存するデータの重さで、必要な機種が変わります。
6Kの撮影速度、記録形式、カード代、接続端子を比べると、撮影方法に必要な機種が決まります。
目次
C80とC400早見表
一人撮影や少人数の現場ならEOS C80がおすすめです。6Kの高速撮影や複数カメラの同期にはEOS C400が必要になります。
| 比較項目 | Canon EOS C80 | Canon EOS C400 |
|---|---|---|
| 向く撮影 | 企業動画、取材、結婚式、イベント、一人撮影 | 映画、CM、放送、ライブ、複数カメラ撮影 |
| 主な強み | 約1310gの軽量ボディと、同じ種類のSDカード2枚での運用 | 6Kの高速撮影と、放送・ライブ向けの接続端子 |
| 購入前の確認 | フルサイズの6K記録は最大30コマ/秒 | 本体価格に加え、高速カードと保存容量の費用も増加 |
| 6K記録 | 編集の余地を多く残す映像(RAW)で最大30コマ/秒 | RAWで最大60コマ/秒。縦横へ切り出しやすい3:2記録にも対応 |
| 内蔵ND | 2/4/6段、拡張時8/10段 | 2/4/6段、拡張時8/10段 |
| 記録カード | SDカード2枚 | 高速カード(CFexpress)1枚とSDカード1枚 |
| 本体重量 | 約1310g | 約1540g |
| 新品価格の例 | 806,850円 | 1,237,500円 |
EOS C80も6Kセンサーと内蔵NDを備えます。6Kが30コマ/秒で足りるなら、約43万円高いEOS C400は不要です。
EOS C400は、6Kの60コマ/秒や3:2記録、映像同期が必要な人向けです。高速カードと保存用ストレージの費用も増えます。


C80がおすすめの人
企業動画やインタビュー、結婚式、イベントを一人または少人数で撮るなら、EOS C80がおすすめです。4K納品が中心なら性能に余裕があります。
- 一人で持ち歩きながら撮影
- 6K素材から4K映像を切り出し
- 4Kのスローモーション撮影
- SDカード2枚で同時運用
約1310gの本体に、内蔵ND、業務用映像出力、音声入力、有線LAN、Wi-Fiを搭載。移動しながらの撮影にも向きます。
弱点は、フルサイズ6Kが最大30コマ/秒までという点です。6Kの60コマ/秒や映像同期が必要なら、EOS C400にしてください。

C400がおすすめの人
映画やCM、放送、ライブをチームで撮るなら、EOS C400がおすすめです。フルサイズ6Kを60コマ/秒で保存したい現場に向きます。
- 6Kで動きの速い映像を撮影
- 横長と縦長の映像を同じ素材から作成
- 複数カメラを同期入力(Genlock)でそろえる
- 返し映像入力(Return)と独立モニター出力を使う
箱型の本体は、液晶やハンドルを撮影方法に合わせて組み替えられます。重いRAWと確認用の軽い映像を別々のカードへ残せる機種です。
同期入力は複数カメラの映像タイミングをそろえ、返し映像入力は番組映像をカメラ側へ戻します。独立モニター出力なら、撮影者用と外部送出用の映像を分けられます。
本体に加えて、高速カードや保存用SSDの費用もかかります。6Kの60コマ/秒と放送向け端子が不要なら、EOS C80で十分です。

C80とC400の6K記録
両機とも、色や明るさを編集しやすい映像データ(RAW)を6Kで保存できます。大きな違いは、フルサイズで1秒間に記録できるコマ数です。
| 6K記録の比較 | Canon EOS C80 | Canon EOS C400 |
|---|---|---|
| フルサイズ6K | 最大30コマ/秒 | 最大60コマ/秒 |
| 中央部を使うRAW | 最大60コマ/秒 | 最大100コマ/秒 |
| 縦幅まで使う3:2記録 | 非対応 | 最大30コマ/秒 |
| 1時間の容量例 | 6K・30コマで約288GB | 6K・60コマで約959GB |
インタビューや企業動画を4Kで納品し、6K素材から画角を整えるならEOS C80で足ります。画面中央部を使えば、RAWでも60コマ/秒まで記録できます。
フルサイズの画角を保った高速撮影ならEOS C400です。3:2記録は横長と縦長へ切り出せますが、保存容量は大きく増えます。
C80とC400の内蔵ND
内蔵NDは、カメラの中で光を減らすフィルターです。明るい屋外でも、シャッター速度や絞りを変えずに映像の明るさを落とせます。
EOS C80とEOS C400は、どちらも2段、4段、6段から選べます。拡張設定では8段と10段も使えますが、明るさを連続で変える方式ではありません。
内蔵NDの性能に差はありません。日中のインタビューや屋外撮影でも、EOS C80で同じ段数を使えます。
C80とC400の記録形式
EOS C80とEOS C400で選べる記録形式の名前は同じです。各形式で使える解像度やコマ数、データ量が異なります。
| 撮影後の使い方 | 記録形式 | 特徴 |
|---|---|---|
| 色や明るさを細かく調整 | Cinema RAW Light | 12bitで情報を多く残すRAW。データ量は最大 |
| 編集方法に合わせて圧縮 | XF-AVC | 広く使われる圧縮方式。1コマ単位とフレーム間圧縮を選択 |
| 画質と容量を両立 | XF-HEVC S | 高圧縮方式(H.265/HEVC)のMP4。対応パソコンが必要 |
| MP4で管理 | XF-AVC S | 広く使われる圧縮方式(H.264/AVC)のMP4 |
4K納品が中心で、通常速度の撮影が多いならEOS C80で足ります。容量を抑えるなら、両機で使えるXF-HEVC Sが向きます。
6K RAWを60コマ/秒で残す場合や、4Kを高いデータ量で記録するならEOS C400です。必要なカード容量とSSDも増えます。
C80とC400の記録媒体
EOS C80はSDカードを2枚使います。EOS C400は、大容量映像向けの高速カード(CFexpress)1枚とSDカード1枚の構成です。
| 記録媒体の比較 | Canon EOS C80 | Canon EOS C400 |
|---|---|---|
| カード差込口 | SDカード2枚 | CFexpress 1枚、SDカード1枚 |
| 6K RAWの保存先 | SDカード | CFexpress |
| 同時記録 | 同じ種類のSDカードで揃えられる | RAWと軽い編集用映像を別カードへ保存できる |
| 購入前の確認 | 6K RAWには書き込みが速いV90規格のSDカードが必要 | CFexpress用カードリーダーと大容量SSDも必要 |
カードを同じ種類で揃え、費用と管理の手間を抑えるならEOS C80が向きます。ただし、6K RAWでは高価なV90規格が必要です。
EOS C400は、重いRAWをCFexpressへ、確認用の軽い映像をSDカードへ分けられます。制作チームへ別々に渡せるのが利点です。
C80とC400の価格差
2026年7月に同じ販売店で比べた新品価格は、EOS C80が806,850円、EOS C400が1,237,500円でした。差額は430,650円です。
| 導入費の比較 | Canon EOS C80 | Canon EOS C400 |
|---|---|---|
| 新品価格の例 | 806,850円 | 1,237,500円 |
| 本体の差額 | 0円 | 430,650円高い |
| 記録カード | 高速SDカード | CFexpressとSDカード |
| 追加で必要な物 | 6K RAW用のV90 SDカード | CFexpress用カードリーダー、大容量SSD |
約53%の価格差は、6Kの高速記録や放送向け端子へ払う費用です。基本画質が同じ割合で上がるわけではありません。
6Kが30コマ/秒で足り、映像同期も不要ならEOS C80がおすすめです。EOS C400は、6Kの60コマ/秒や3:2記録を仕事で使う人に向きます。
C80とC400のレンズ
EOS C80とEOS C400は、どちらもキヤノンのRFレンズをそのまま装着できます。本体を変えても、使えるRFレンズに差はありません。
| レンズの比較 | Canon EOS C80 | Canon EOS C400 |
|---|---|---|
| RFレンズ | そのまま装着 | そのまま装着 |
| EFレンズ | EF-EOS Rアダプターが必要 | EF-EOS Rアダプターが必要 |
| 映画用PLレンズ | 別売のPL用アダプターが必要 | 別売のPL用アダプターが必要 |
| 放送用サーボレンズ | 12ピン接続なし | 12ピン接続あり |
| ボディ内手ブレ補正 | なし | なし |
EFレンズを持っている人には、EF-EOS Rアダプターが向いています。手持ちのレンズを引き継げますが、アダプター代は別に必要です。
PLレンズは両機で使えますが、放送用サーボレンズの12ピン接続はEOS C400だけです。手持ち撮影では、レンズ側の手ブレ補正も欠かせません。
EOS C400で旧BP-A30/BP-A60を使うと、12ピンLENS端子の通信とシュー給電が使えません。該当機能にはBP-A30N/BP-A60Nが必要です。

C80とC400のQA
C80とC400の3:2記録
現在のファームウェアへ更新すれば使えます。3:2の6K記録は発売後に追加されたため、古い状態の中古品ではメニューに表示されない場合があります。
購入後は撮影前に更新し、6000×4000の3:2記録を選べることまで確認してください。横長と縦長を同じ素材から作るなら、ここが購入後の最初の確認点です。
C80とC400の同期端子
端子が異なるため、そのまま流用できない場合があります。EOS C80はBNC端子、EOS C400はDIN 1.0/2.3端子です。
複数カメラや音声レコーダーと同期するなら、EOS C400側に合うケーブルか変換アダプターを用意してください。既存ケーブルの端子まで含めて導入費を見積もります。
C80とC400の結論
一人または少人数で4K納品の映像を撮るなら、Canon EOS C80がおすすめです。Canon EOS C400は、放送やライブの専用機能が必要な人に向きます。
| 撮影条件 | 購入する機種 |
|---|---|
| 企業動画、取材、結婚式、イベント | Canon EOS C80 |
| 6Kは30コマ/秒までで十分 | Canon EOS C80 |
| フルサイズ6Kを60コマ/秒で撮影 | Canon EOS C400 |
| 3:2素材から横長と縦長を作成 | Canon EOS C400 |
| 複数カメラを同期する放送・ライブ | Canon EOS C400 |
EOS C80は約230g軽く、SDカード2枚で運用できます。フルサイズ6Kは最大30コマ/秒ですが、4K納品中心なら十分でしょう。
EOS C400は、6Kの60コマ/秒、3:2記録、映像同期が必要な制作向けです。高速カードと大容量SSDの費用も加わります。


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