LINE WORKS、会社の代表電話をAIが最初に受ける「LINE WORKSキャッチコール」を1年間無料で提供

LINE WORKS、会社の代表電話をAIが最初に受ける「LINE WORKSキャッチコール」を1年間無料で提供

オフ 投稿者: せせら編集部

この記事を書いている人(せせら)

普段は個人事業主のプログラマーとして仕事をしています。
個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。

2026年10月16日 20:50(日本時間)時点

仕事用のチャットアプリ「LINE WORKS」を運営するLINE WORKS株式会社が、会社にかかってくる電話をAIが自動で受けて用件を知らせる新しいサービスを発表しました。会社の電話対応がどう変わるのか、背景とこれからの見通しを整理します。

何が起きた?

  • LINE WORKS株式会社は、会社の代表電話をAIが24時間365日自動で受ける「LINE WORKSキャッチコール」を2026年10月19日正午以降に始める予定
    • 2026年2月から約70社が使っていた先行版を改良し、新しい定額サービスとして2026年10月15日に発表した
    • AIは、電話をかけてきた相手の名前や会社名、用件、折り返し先を音声の会話で聞き取る
      • 聞き取った内容を文字に起こした文章と通話の録音データにし、仕事用チャット「LINE WORKS」や指定のメールアドレスへすぐ知らせる
    • 正式な提供開始に合わせ、業種や会社の大きさ、電話を受ける件数の制限なく契約開始日から1年間無料で使えるキャンペーンを行う予定

私たちに何が変わる?

  • 利用する会社や店舗の従業員は、職場の電話機を鳴らさずにAIへ最初の対応を任せられるようになる
    • 営業の電話や着信のたびに自分の作業を止めて電話に出る必要がなくなる
      • 出社している人だけに電話番の負担が偏る問題や、外出中・営業時間外・休日の大事な電話を逃す事態を減らせる
    • 届いた文字と録音を確認し、管理画面で「未対応」「対応中」「完了」「対応不要」といった進み具合やメモを仲間と共有して折り返せる
      • 仕事用チャット「LINE WORKS」を契約していない会社も、メールでの通知と管理画面で使える
      • 何人で通知を見たり管理画面を使ったりしても、人数による毎月の追加料金はかからない
  • 利用する会社は、専用の機械の設置や電話工事なしで今の電話番号のまま使い始められる
    • 今使っている固定電話や携帯電話の代表番号から転送の設定をし、管理画面で名乗り方や聞く項目を決める作業は必要になる
    • 初期費用と1年間の月額料金は0円だが、電話会社の転送設定にかかる費用と転送時の通話料は負担として残る
      • 無料期間が終わった後の通常料金は税別・年間契約で、月平均150件(年間1,800件)まで月額8,900円、月平均300件(年間3,600件)まで月額14,900円、月平均1,000件(年間12,000件)まで月額39,800円となる

なぜそうした?

  • LINE WORKS株式会社は、中小企業が人手や設備の壁で進められなかった電話番の負担軽減を広げる狙いと考えられる
    • 2026年9月に全国の中小事業者1,102社を調べたところ、代表電話の対応や取り次ぎに1日平均68.5分(約1時間)かかっていた
      • 調査した会社は、5割弱が電話対応の手間を減らすことを考えながら、実際に取り組めていたのは1割未満だった
      • 先行して使った有料老人ホーム運営のMANY PEOPLE株式会社では、1日20〜30件の着信のうち用件を残さず切る不要な電話が6〜7割を占めていたと報告されている
    • 大企業の電話窓口向けに提供してきた「LINE WORKS AiCall」の音声聞き取り技術を生かし、専門の担当者がいない職場でも電話転送と簡単な画面操作だけで使える形にした
      • 「LINE WORKS AiCall」は、大手金融機関や通信会社の窓口向けに月間250万件(年間3,000万件)規模の電話を自動で受けてきた実績がある
      • 先行して全国の拠点へ導入した人材サービスの株式会社ウィルオブ・ワークは、最初に電話を受ける人件費を差し引き月約58万円減らしたと報告している
    • 契約から1年間を無料にすることで、自分の職場でどれだけ手間が減るかを実際に試してから有料の契約を判断できるようにしたと考えられる

これからどうなる?

  • 電話の自動受付サービスを提供する会社は、音声の聞き取りだけでなく折り返し完了までの管理のしやすさを競うようになりそう 中小企業や店舗が代表電話の最初の対応をAIへ任せる動きを広げる場合
    • 利用する職場の従業員は、電話にその場で出る作業が減る代わりに、届いた文字や録音を見て優先順位を判断し、誰が対応したかを管理する役割へ仕事が移りそう
    • 普段使っている仕事用チャットと通知や対応状況の記録が最初からつながっている会社は、確認漏れや二重対応を防ぎやすく選ばれやすくなると考えられる
    • 利用する会社は、無料期間が終わる時点で、不要な電話を除いた着信件数や転送の通話料と月額8,900円からの定額料金が見合わなければ契約を続けない可能性
    • 無料キャンペーンで使い始めた会社が、無料期間の終了後にどれだけ有料の定額契約へ移行するかが今後の確認点

出典・確認日

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