サブドメインについて|メリットやデメリット、具体的な使用例も紹介
Webサイトを作成する際にドメインではなく、サブドメインを使用してサイトを作成する事ができます。
ですがサブドメインは少し複雑な物なので、よく分からないという人も居るでしょう。
なので、今回はサブドメインについて書いていこうと思います。
目次
サブドメインとは
サブドメインとは、元となるドメイン(ルートドメイン)から分割されたドメインの事を言います。
元のドメイン
asdf.com
↓
サブドメイン
qwe.asdf.com
ドメインを分割すると、ルートドメインの前にドットで区切られた文字列が追加され、それが分割されたドメインの証になり、一つのドメインを用途別に分割したい時などに使用されるケースが多いです。
この方法を使用する事で、新規のドメインを取得する事なく新しいサイトを作成する事ができるので、ドメインを取得する手間を省いて新たなサイトを運用する事が出来るのです。
サブドメインのメリット
サブドメインは、元となるルートドメインを、途によって分割して使用したい時に利用できます。
なので、先ほどにも書いた通り新なドメインを習得する手間が省け、更にドメインの維持費も掛らないというメリットが存在し、更にそのサイトの専門性や独自性を高める事にも繋がるので、様々なコンテンツが入り乱れているサイトなどの場合は使用した方が良いでしょう。
まとめると、大まかなメリットとしては、
- 用途ごとにサイトを作れる。
- サイトごとに分析ができる。
- ドメインを新に習得する手間が省ける。
- 維持費が掛からない。
- サイトの専門性を上げる事が出来る。
- サイトの独自性を上げる事が出来る。
このような感じになります。
サブドメインのデメリット
これまで、サブドメインにはいくつかのデメリットがあるとされており、その中も主な理由が、メインサイトの評価を受け継げないので集客までに時間が掛かる。という物です。
もっと詳しく説明すると、ある程度作り込まれたメインのサイトからの評価を受け継ぐ事が出来れば、サブドメインで始めたとしても、ある程度高い評価を受けたまま1から新たにサイト作成をする事ができ、一般的に集客しにくいとされている初期のサイトでも集客が見込めるが、それが無理なので集客するまでに時間が掛かる。という訳です。
ですがGoogleの中の人がユーチューブで「サブドメインとサブディレクトリにSEO的な優劣はない」と発言しており、つまりサブドメインでも元のドメインのサイトの一部と見なされており、評価を受け継がない訳では無いという事です。
なのでデメリットというデメリットは無いのですが、
- 1から新にサイトを作成する必要がある。
- 検索エンジンがサイト構成を把握するまで時間が掛かる。
というデメリットは一応存在します。
サブドメインの具体的な使用方法
現在Webサイトでブログなどをしている人で、多くの書きたい事があるけれどサブドメインとして分けるべきかどうか悩んでいる、というは結構いると思います。
サブドメインの役割は、用途ごとにドメインを分割して管理する事なので、そのような場合は元のサイトと分割したいコンテンツの関連性によって決めるのが一番でしょう。
元のサイトのコンテンツから深堀した内容を分割したい場合
ブログを作成する場合はある程度コンテンツを絞って記事を作成している人が多いと思いますが、元のコンテンツから派生した内容を書きすぎて、もはや他のコンテンツとして独立させた方がそのサイトを利用しやすい場合があります。
例を挙げると、元のサイトのコンテンツが投資だったとして、その内容に関連する事を書いていき、
- 投資⇒投資にオススメのパソコン⇒投資に必要なパソコンスペック⇒パソコンのスペックの調べ方⇒コスパの良いパソコン⇒最新のパソコンパーツについて
という風にコンテンツを拡大し過ぎると、パソコンのサイトなんだか投資のサイトなんだか分かりにくくなってしまいます。
なのでこのような場合は、
- 投資⇒投資にオススメのパソコン⇒投資に必要なパソコンのスペック(ここまでが元の投資のサイト)
- (ここからはパソコンサイト)パソコンのスペックの調べ方⇒コスパの良いパソコン⇒最新のパソコンについて
というサイト構成にし、必要であればリンクを貼るという方がユーザーにも検索エンジンにも分かりやすいサイト構成にする事が出来ます。
メインのコンテンツに近い内容の場合
メインのコンテンツと離れてはいないけれど、少しユーザー層が違うコンテンツの場合はどうでしょうか。
これだけでは分かりにくいと思うので、メインのサイトのテーマが投資の場合で例を紹介すると、
- 投資⇒元手の作り方⇒節約をしてお金を投資に回そう⇒節約の具体的な方法⇒還元率の高いクレジットカードやお得クーポン・・・
となったとします。
この場合は投資というお金に関連するコンテンツから派生して、お金を節約する方法になってしまい、投資関連のユーザー層と節約関連のユーザー層が出来て、少し利用しずらいサイトになってしまいました。
投資と節約という二つのキーワードなので、同じサイトでもあまり違和感がないと言われればそうなのですが、元が投資のサイトなのに節約の事にフォーカスしすぎている気もします。
なので、このような場合はサブドメインかサブディレクトリを使用して、分けてしまえば以前より利用しやすいサイトになるでしょう。
違う系統のサイトを作成したい場合
例えばメインのサイトがブログ形式のサイトで、小物作りのコンテンツを扱っており、実際に自分で作成した物を販売したくなったとします。
この場合は新たにサブドメインでサイトを作成し、販売専用のデザインにした方が良いでしょう。
このようにすれば違う系統のサイトが一緒になってごちゃつく事を防げます。
ペラサイト量産をする場合はサブドメインを使用しても良いのか
少ないコンテンツ量のサイトを量産する、ペラサイト量産という手法がありますが、一般的には新しいドメインを使用してサイトを量産してきます。
ですが新規でドメインを取得してしまうと維持費が加算してしまうので、サブドメインを使用してペラサイト量産をするのはどうなのでしょうか。
結論を先に言うと、オススメしません。
上の方でも書きましたが、Googleの中の人がサブドメインとサブディレクトリに優劣は無いと言っています。なので、サブドメインでもサブディレクトリと同じように緩やかな関連性のあるサイトとして認識されてしまいます。
ペラサイトは一ドメインで一つのキーワードの事を書き、ドメインの専門性を利用して検索順位上位を目指す方法なので、サブドメインでは他のサイトと緩やかとはいえ関連性が出来てしまう為、ペラサイトの効力を弱めてしまう事に繋がるのです。
そしてドメインも新たに沢山の種類が出てきており、取得料金が1円の物も存在しています。
なので、わざわざサブドメインを利用しなくても少額でサイトを量産する事ができ、それでお金が多少掛かるとしても、専門性というペラサイトの利点をフルに生かせるので、リターンの期待値も含めて総合的に考えるとペラサイトを利用するより新規ドメインの方がお得という見方も出来ます。
結論、ペラサイト量産は新規ドメインでやりましょう。
基本的にはサブドメインを使用する必要はない
今まで色々と書いてきましたが、基本的にはサブドメインを使用する必要はありません。
確かにスポーツを扱うサイトでいきなり洗濯機のコンテンツを扱ったら違和感がありますが、基本的に何か大枠のコンテンツで関連している場合は同一のサイトにして、1つのサイトで個々のコンテンツを育てていった方が集客も期待できます。
そのサイト内でカテゴリーやタグなどを使用してコンテンツを分けていき、それでも同一サイトに存在していて違和感があるならサブドメインかサブディレクトリを使用しましょう。
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