Gleam言語でのWebアプリ開発ロードマップ

Gleam言語でのWebアプリ開発ロードマップ

オフ 投稿者: sesera

目次

1. Gleam言語の基礎

まずはGleam言語の基本的な部分から学んでいきましょう。

GleamはErlangの良さを受け継ぎながら、より安全なコーディングが可能な言語です。

環境構築

基本的な構文とデータ型

  • 変数と関数の宣言
  • 基本データ型(Int、Float、String、Bool)
  • パターンマッチング
  • カスタム型の定義と使用

プロジェクト管理

  • rebar3の基本的な使い方
  • 依存関係の管理方法
  • プロジェクト構造の理解

Gleamの特徴的な型システムは、開発時のエラーを早期に発見できる強みがあります。最初は慣れないかもしれませんが、しっかり基礎を固めることで後の開発がスムーズになります。

2. Erlang/OTPの基礎知識

Gleamは最終的にErlang VMで動作するため、Erlang/OTPの基礎知識は重要です。

・主要な概念

  • アクターモデル
  • プロセスとメッセージパッシング
  • スーパーバイザーツリー
  • OTPの基本的な設計原則

Erlang/OTPの並行処理モデルを理解することで、スケーラブルなWebアプリケーションの開発が可能になります。

3. Webフレームワークの選択と学習

GleamでのWeb開発には、主に以下のような選択肢があります。

・Mist(Gleam用Webフレームワーク)

  • ルーティングの基本
  • リクエスト/レスポンスの処理
  • ミドルウェアの実装
  • 静的ファイルの提供

・Wisp(軽量Webフレームワーク)

  • 基本的なHTTPハンドリング
  • JSONの処理
  • セッション管理
  • エラーハンドリング

最近はMistの採用が増えてきています。シンプルな構造で学習しやすく、必要十分な機能を備えているためです。

4. データベース連携

Webアプリには不可欠なデータベース連携について学びます。

・Gleamでのデータベース操作

  • SQLiteの基本的な操作
  • PostgreSQLとの連携
  • データベースマイグレーション
  • クエリビルダーの使用方法

実際のアプリケーション開発では、PostgreSQLを使用することが多いですが、学習初期はSQLiteで基礎を固めることをおすすめします。

5. フロントエンド連携

モダンなWebアプリケーション開発には、フロントエンド技術との連携が重要です。

・API開発

  • RESTful APIの設計と実装
  • GraphQLの基礎と実装
  • JSONシリアライズ/デシリアライズ
  • CORSの設定

最近のWebアプリ開発では、バックエンドAPIとフロントエンドを分離する構成が一般的です。Gleamの型システムを活かしたAPI設計ができるのが特徴です。

6. デプロイとインフラ

開発したアプリケーションを本番環境にデプロイする方法を学びます。

・デプロイ関連の知識

  • Dockerコンテナ化
  • CI/CDパイプラインの構築
  • 監視とログ収集
  • パフォーマンスチューニング

Gleamアプリケーションは、ErlangのVMの特性を活かして、高可用性を実現できます。本番環境での運用を見据えた学習が重要です。

まとめ

Gleam言語でのWebアプリ開発は、型安全性と高い並行処理能力を両立できる魅力があります。このロードマップに従って学習を進めることで、堅牢なWebアプリケーションの開発が可能になるでしょう。

特に初学者の方は、基礎的な部分をしっかり押さえることをおすすめします。Gleamコミュニティは親切で活発なので、困ったときは公式フォーラムやGitHubで質問するのも良いでしょう。

このロードマップは一例ですが、自分の目標や興味に合わせてカスタマイズしてください。Gleamは発展途上の言語なので、公式ドキュメントやコミュニティの動向をウォッチしながら、柔軟に学習を進めていくことが大切です。