サブドメインはSEO的にペラサイト量産に向いているのか
ブログの運用方法の一つに比較的少ないページのサイトを複数個運用する、ペラサイト量産という方法があります。
この方法のデメリットとして、サイトを複数個運用する事で維持費が掛かってしまう事が挙げられますが、サブドメインを使用する事でドメイン代の負担を増やさずにサイトを量産する事が可能です。
そこで、サブドメインを利用すれば維持費を掛ける事なくペラサイト量産ができるのでは?と思いました。
なので、今回はサブドメインを利用してペラサイトを量産するのはどうなのかについて書いていこうと思います。
目次
ペラサイト量産とは
通常のWebサイトでは、1つのサイト内に複数のページが存在している物が殆どですが、ペラサイトという物は少し違います。
ペラサイトは1つのWebサイトにつき1ページ程度の小規模なWebサイトを作成し、1度ドメイン当たりのキーワードマッチ率をフル活用して、ニッチなキーワードで検索順位上位を狙う方法です。
- Googleはテーマのハッキリしている記事を評価する。
- ペラサイトは1記事なので、ペラサイトはテーマがハッキリしており評価される。
- ただし、特化ブログには勝てないので、比較的ニッチなキーワードを狙う。
基本的に、1ドメイン1サイト1キーワードでやっている事が多いので、狙うキーワードが多くなればそれだけ多くのサイトを量産する必要があり、ペラサイト1つだけでは稼げる額も限られてくるので、よほどのことがない限りペラサイトを量産するのは必須だと言えます。
サブドメインとは
サブドメインは、元となるルートドメインの前方に新たな文字列を加えたドメインの事を指します。
サブドメインを利用する事で、ドメイン代を掛けずに新たなWebサイトを作成する事ができますが、そのサイトは完全に独立したサイトではなく、元のルートドメインのサイトと関連性のあるサイトだと検索エンジンに判断されます。
なので、関連性のあるキーワードでサイトを作成したい場合や、コンテンツによってサイトのデザインを変更したい場合、子会社のWebサイトを作成したい場合などに利用される事が多いです。
ペラサイト量産にサブドメインは向いているのか
Webサイトを量産する事が必須なペラサイトと、ドメイン代を掛けずに新たなWebサイトを作成できるサブドメイン、とても相性が良いように思えますし、同じ様に思った方も多いと思います。
これ、結果を先に言うと「あまり向いていません。」
ですが、サブドメインは完全に利用価値がないという訳では無く、ペラサイト量産は独自ドメインでしか作成しない方が良いなどと言っている訳ではありません。個人的には独自ドメインをオススメしているというだけです。
では、なぜペラサイト量産にサブドメインはあまり向いていないのかを説明していこうと思います。
サブドメインは完全に独立したペラサイトを作成できない
独自ドメインを利用しているサイトは完全に独立しており、そのWebサイト内のコンテンツしか検索エンジンの評価対象になりません。
ですが、サブドメインを使用して作成したサイトの場合だと、そのサイトは元となるルートドメインの一部とみなされてしまい、ペラサイトのメリットである1ドメイン当たりのキーワードマッチ率が生かしきれず、独自ドメインを利用する時と比べて、検索順位で上位に上がりにくくなってしまいます。
- ペラサイトはルートドメインの一部と見なされる。
- ペラサイトのキーワードマッチ率が生かせない。
元になるルートドメインの規模が大きく、検索エンジンから高い評価をもらえている場合は異なるかもしれませんが、基本的にはサブドメインでペラサイト量産をするのは難しいと思います。
安いドメインが出てきた
一昔前ではドメインの種類がそこまで多くなく、サイトを量産するとなるとかなりの金額が必要になりました。
ですが、現在では.xyzや.workなどの取得料金が格安のドメインが新たに出てきた事により、30円以下という安い価格でも新たにサイトを作成する事が可能になり、レジストラにもよりますが.workの場合だと1円という激安価格で取得する事も可能です。
なので、わざわざサブドメインを利用してまでペラサイト量産をしなくても、安いドメインを利用すればそこまで金銭的な負担にはならないので、ペラサイト量産におけるサブドメインの利用価値そのものが低くなっています。
⇒ドメインの料金について解説|TLDごとの最安レジストラも紹介
総合的に見れば独自ドメインの方がお得かもしれない
先ほど紹介した通り安いドメインが出てきた影響で、サブドメインを利用しなくても多少のお金を払う事でWebサイトを量産する事が可能になりました。
そしてペラサイトの戦略は、1ドメインにつき1キーワードにする事で、検索エンジンにそのサイトが何のコンテンツを扱っているのかをピンポイントでアピールし、さらにニッチなキーワードを狙う事で小規模のサイトでも検索順位上位を狙うという物です。
ですがペラサイトでは完全に独立したページを作れないので、そのサイトが何のコンテンツを扱っているのかがピンポイントでアピールできず、いくらニッチなキーワードだと言っても検索順位に上がる事は難しくなるかもしれませんし、上がれたとしてもその順位にとどまる事は難しいです。
なので総合的に考えると、サブドメインを利用しなくても安価でサイトを量産でき、サブドメインを利用するより独自ドメインのサイトの方が成功率は高く、大きなリターンを生む可能性が十分考えられます。
つまり、ペラサイト量産は独自ドメインでやった方が期待値が高くてお得という考え方もできます。
ペラサイトから規模を大きくして特化型ブログにする事も考える
ペラサイト量産では基本的に「1サイト・1ドメイン・1キーワード」の構成の物を量産していくのが普通ですが、狙い目のキーワードを見つけた場合や、自分で書いてみて面白そうなコンテンツを見つけた場合などには、さらに規模を大きくして特化型ブログのような構成にも変える事が可能です。
なので、必ずペラサイト量産は1サイト内に1ページしか作成しない訳ではなく、時と場合によってはページを更に増やしていき、集客力を高める事で更なる収益を獲得する事がカギとなってきます。
これらのように、ペラサイトから数ページのミニサイトや特化型ブログなどにしていく可能性も考えると、サブドメインは好ましくないように思えます。
完全にサブドメインが使えない訳ではない
これまでペラサイト量産にサブドメインは好ましくない理由を書いてきましたが、完全にサブドメインを否定しているわけではありません。
サブドメインで作成したサイトは、元のルートドメインと関連性のあるサイトとして扱われるので、言い換えれば元のルートドメインの規模が大きい場合や、ルートドメインが扱っているコンテンツと関連性のあるコンテンツを扱う場合は、独自ドメインで始めるよりも高い評価をもらえる可能性が高いです。
なので、サブドメインを生かしてサイトを量産する場合は、
- 元のルートドメインとの関連性の高いコンテンツを扱う場合
- ルートドメインの規模が大きく、それなりに高い評価をもらっている場合
この2つの項目が当てはまる場合はサブドメインを利用した方が良いです。
まとめ
今回は、サブドメインでペラサイトを量産する事について書いてみました。
この記事で書いた事をまとめると、
- 基本的には独自ドメインでペラサイト量産をした方が良い。
- 場合によってはサブドメインの方が良い事もある。
という感じでした。
皆さんのサイト運営の参考になれたら幸いです。