Manley SLAM!通常版とMastering Versionの違い|マイクプリの有無・ステップ式操作・ハードワイヤーバイパスで比較

Manley SLAM!通常版とMastering Versionの違い|マイクプリの有無・ステップ式操作・ハードワイヤーバイパスで比較

オフ 投稿者: せせら編集部

この記事を書いている人(せせら)

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SLAM!の通常版とMastering Versionは、見た目が似て区別しにくいですよね。

直接録音には通常版、ステレオのライン処理と設定再現にはマスター版が向きます。

マイクの音量を上げる回路(マイクプリ)と操作が異なり、バイパスは本体回路を外す機能です。

Manley SLAM!比較

通常版は録音からライン処理まで1台で行えますが、設定再現のしにくさと完全バイパスがない点が弱点です。

マスター版はマイクと楽器を直接つながず、ステレオ処理を重視した構成です。

比較項目Manley SLAM! 通常版Manley SLAM! Mastering Version
向く用途マイク録音、楽器入力、ライン処理ステレオのライン処理、ミックス、マスタリング
マイク録音2本まで直接接続できる別のマイクプリが必要
楽器の直接入力接続できる接続できない
ライン入力ありあり
ノブの操作連続して微調整できる段階ごとに止まる
完全バイパスなしあり
音量を抑える回路滑らかな回路と速い回路共通回路に追加設定あり
国内希望小売価格
2026年7月30日時点
1,507,000円(税込)1,683,000円(税込)

SLAM!通常版が合う人

通常版は、マイクや楽器を直接つないで録音したい人に向きます。2本のマイクも同時に使えます。

  • 歌や生楽器をマイクで録りたい
  • ギターやベースを直接つなぎたい
  • 録音からライン処理まで1台で行いたい

光で滑らかに抑える回路(ELOP)と、速いピークを抑える回路(FET)を併用できます。

通常版はライン処理にも使えますが、設定再現には記録が必要で、完全バイパスもありません。

MANLEY SLAM! 通常版(MSLAM)
Manley SLAM! 通常版(MSLAM)

SLAM!マスター版が合う人

Mastering Versionは、ミックスバスや完成音源のステレオ信号(ライン信号)に向きます。

  • 複数曲で同じ設定を再現したい
  • 左右の設定を正確にそろえたい
  • 処理前後の音を厳密に比べたい

段階式スイッチと2種類のバイパスで設定を再現でき、外部マイクプリがあれば録音経路にも組み込めます。

マイクは直接つなげず、つまみの段階間も選べない一方、通常版なら録音中も目盛りの間を調整できます。

MANLEY SLAM! Mastering Version(MMSLAM)
Manley SLAM! Mastering Version(MMSLAM)

SLAM!マイクプリ比較

マイクを直接つなげるのは通常版だけです。マスター版にマイクプリはありません。

  • 通常版:2つのマイクプリ、最大60デシベル
  • 通常版:48ボルト電源、極性反転、100ヘルツの低域カット
  • 通常版:ギターやベースの直接入力
  • Mastering Version:マイクプリと楽器用入力なし

100ヘルツの低域カットは必要な低音も減らすため、オンとオフの比較で低音の変化が分かります。

マスター版はマイクプリ用の真空管をライン入力へ回し、外部マイクプリ経由なら録音にも使えます。

SLAM!操作と再現性

通常版は細かな調整、マスター版は設定再現に強みがあります。

  • 通常版:目盛りの間も選べる連続式
  • Mastering Version:決められた位置で止まるステップ式

通常版で設定を再現するには、左右の位置を写した写真やメモが必要です。

ステップは1デシベル、一部は0.5か2デシベル刻みで、左右をそろえやすい反面、段階間は選べません。

SLAM!バイパス比較

ハードワイヤーバイパスは入力から出力へ直結します。マスター版だけの機能です。

  • 完全バイパス:本体の処理回路を通さない
  • リミッターバイパス:真空管とトランスは通す

完全バイパスなら、本体を通した音と通さない音をその場で比較できます。

リミッターバイパスは真空管とトランスを通し、通常版のLIMITスイッチは直結経路ではありません。

SLAM!リミッター差

両機ともELOPとFETを各チャンネルに備え、2種類を同時に使える基本構成です。

通常版のELOPは10:1で、滑らかに音量を整えた後、残ったピークをFETで抑えられます。

  • 2:1・3:1・5:1:10:1より穏やかに抑える
  • Auto HF:高い音へ強めに反応する
  • 50%:処理した音と元の音を混ぜる
  • LP Lim:高い入力を数dB以上抑えるとき、明るさを残しやすい
  • CLIP:決めた高さを超えるピークを切る
  • BOTH:LP LimとCLIPを同時に使う

マスター版はELOPの強さとFETの動作を選べるため、浅い処理も設定できます。

通常版で足りるなら、追加モードを理由にマスター版を選ぶ必要はありません。

SLAM!価格差

2026年7月30日時点の差額は17万6,000円で、マスター版の方が高くなります。

  • 通常版:1,507,000円(税込)
  • Mastering Version:1,683,000円(税込)
  • 差額:176,000円

差額に含まれるのは、ステップ式操作、追加のリミッター設定、2種類のバイパスです。

これらが不要なら通常版は17万6,000円安く、価格と納期は購入時に確認できます。

SLAM!のQA

SLAM!のリンク操作は?

左右の音量処理を連動させるリンク機能は、片側のつまみだけで両チャンネルを動かす方式ではない。左右を同じ設定にそろえて使うなら、クリック位置が一致するマスター版の方が記録と再現を進めやすい。

Auto HFのサ行用途

Auto HFは高域が強調される音を丸める用途で、サ行成分が目立つ素材の調整に使われる。特定帯域だけを狙う専用モードではないため、対象のボーカルとミックス全体の明るさバランスを見ながら量を決める。

SLAM!のデジタル端子

SLAM!の国内標準仕様は入出力ともアナログ接続です。デジタル変換機能は内蔵されないため、必要に応じて別途コンバーターで対応します。中古品を購入する場合は、個体ごとにデジタル相互変換の仕様を確認してください。

ラックへ何段必要?

本体はラック2段(2U)仕様で、奥行きは約30.5cmです。電源は外部のAC電源を別途接続する形式になります。背面の空きはケーブルと電源ユニットの位置を含めて事前に確保しておく必要があります。

SLAM!用途別結論

直接入力の有無と、ステレオ設定を再現する頻度で結論が分かれます。

通常版はライン処理に使えて、マスター版も外部マイクプリがあれば録音に使えます。

両機は購入後に相互変更できないため、国内利用では100V仕様か確認してください。

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