GTC 400 CとGTC 600 Cの違い|測定温度・精度・記録機能を比較

GTC 400 CとGTC 600 Cの違い|測定温度・精度・記録機能を比較

オフ 投稿者: せせら編集部

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GTC 400 CとGTC 600 Cは、型番が近いぶん、どちらにするか迷いますよね。GTC 600 Cは価格と測定上限が高いものの、精度差は温度帯で変わります。

判断に必要なのは、測る温度、熱画像の細かさ、音声記録、電源です。住まいの点検と高温・記録業務で何が変わるのか、順に比べてみましょう。

結論|住まいの点検ならGTC 400 C、高温測定と記録業務ならGTC 600 C

室内の断熱や暖房、配線の発熱を400℃以内で測り、単3電池でも運用したいならGTC 400 Cがおすすめです。600℃の高温部・細かな熱画像・音声付きの現場記録・屋外での耐久性まで必要なら、GTC 600 Cがおすすめです。

使い方向く機種決め手
室内中心・400℃以内・単3運用GTC 400 C-10〜400℃・単3電池対応・公式税抜230,000円
600℃・細かい熱画像・音声記録・屋外耐久GTC 600 C-20〜600℃・256×192・音声メモ・IP54/2m耐落下・公式税抜298,000円

ボッシュ公式の税抜定価はGTC 400 Cが230,000円、GTC 600 Cが298,000円で、差は68,000円です。住まいの点検が中心で600℃測定や音声記録を使わないなら、GTC 400 Cで足ります。

精度を比べるときは、温度帯別の公称値を確認してください。

GTC 400 CとGTC 600 Cの違いを一覧で比較

測定上限と熱画像の画素数に加え、記録方法と電源も異なり、GTC 600 Cは単3電池に対応していません。

項目GTC 400 CGTC 600 C
測定範囲-10〜400℃-20〜600℃
赤外線測定精度-10〜10℃:±3℃
10℃超〜100℃:±3℃
100℃超:±3%
-20〜10℃:±4℃
10℃超〜100℃:±2℃
100℃超:±2%
赤外線カメラ解像度/画素数160×120/19,200画素256×192/49,152画素
表示の刻み0.1℃0.1℃
温度分解能(NETD)≤50mK≤50mK
保存数500画像600画像
音声メモ非対応最長30秒
10秒の音声付きで約350画像
端子/Wi-FiMicroUSB/Wi-FiUSB-C/Wi-Fi
電源単3電池4本
GBA 10.8V・12Vバッテリー
Bosch 10.8V・12Vバッテリー
単3電池は非対応
主な標準付属品MicroUSBケーブル・ハンドストラップ・単3電池4本・保護バッグ・電池パックキャリングバッグ・USB-Cケーブル・製品証明書
バッテリー・充電器:要確認
防じん・防水IP53IP54
耐落下要確認2mの衝撃保護
公式推奨小売価格230,000円(税抜)298,000円(税抜)

0.1℃は表示の刻み、NETD 50mK以下は小さな温度差を見分ける熱感度で、どちらも両機種に共通しますが、±2℃や±3℃といった絶対温度の誤差とは意味が違います。

GTC 600 Cの標準付属品にはバッテリーと充電器が記載されていないため、対応バッテリーを持っていない場合は本体とは別に用意してください。

GTC 600 Cの視野角と使用温度上限は公式製品ページと公式取扱説明書で表記が一致しないため、利用する資料の記載を確認してください。

測定温度はGTC 400 Cが-10~400℃、GTC 600 Cが-20~600℃

住宅の断熱・暖房・床暖房・配線の発熱確認は対象が400℃以内ならGTC 400 Cで足り、高温部品・自動車・制御盤・設備保全では測定箇所が400℃を超える場合にGTC 600 Cの上限600℃が意味を持ちます。

測る場面温度条件向く機種
住宅の断熱・暖房・床暖房・配線の発熱表面温度400℃以内GTC 400 C
高温部品・自動車・制御盤・設備保全表面温度400℃超〜600℃GTC 600 C
冬の屋外・低温設備の表面-20℃〜-10℃未満GTC 600 C

GTC 600 Cは下限も10℃低い-20℃まで測定できるため、冬の屋外や低温設備で表面温度が-10℃を下回る場合にこの差が必要です。

公式の測定範囲は用途保証ではないため、対象が実際にどの温度になるかと、機器メーカーが定める停止・安全確認・測定手順を確かめてから機種を決めてください。

10℃以下ではGTC 400 Cの±3℃、GTC 600 Cは±4℃

公称精度は10℃を境に優位が入れ替わり、両機種が測れる-10〜10℃ではGTC 400 Cの誤差幅が小さく、GTC 600 Cだけが測れる-20〜-10℃未満は±4℃です。

対象温度GTC 400 CGTC 600 C
-20〜-10℃未満測定範囲外±4℃
-10〜10℃±3℃±4℃
10℃超〜100℃±3℃±2℃
100℃超±3%(400℃まで)±2%(600℃まで)

10℃を超えるとGTC 600 Cの公称精度が上になり、10℃超〜100℃は±2℃、100℃超は±2%と、GTC 400 Cの±3℃・±3%より誤差幅が小さくなっています。

表の数値は周囲温度・放射率・測定距離・暖機時間など、取扱説明書に記載された条件下の公称値で、現場での実測誤差を保証するものではないため、取扱説明書の測定条件を確認してください。

熱画像はGTC 600 Cが約2.56倍細かい

GTC 400 Cは160×120の19,200画素、GTC 600 Cは256×192の49,152画素で、49,152÷19,200=2.56となり、GTC 600 Cの画素数は2.56倍です。

機種赤外線カメラ解像度画素数
GTC 400 C160×12019,200画素
GTC 600 C256×19249,152画素

小さい発熱箇所や離れた対象の輪郭を細かく残したいなら、49,152画素のGTC 600 Cがおすすめです。ただし、対象が遠いほど1画素が受け持つ範囲は広くなるため、画素数だけで判断せず、対象の大きさと距離も確認してください。

壁や天井の広い面で温度差の有無を確かめる用途なら、19,200画素のGTC 400 Cがおすすめです。2.56倍という数字は熱画像を構成する画素数の比で、温度の測定精度とは別です。

0.1℃表示・NETD 50mK・測定精度は別の数値

0.1℃、NETD 50mK以下、公称精度はそれぞれ示すものが違うため、数値の小ささだけで比べないでください。

項目意味この2機種の差
表示の刻み:0.1℃画面の数値が変化する最小単位両機とも0.1℃
NETD:≤50mK(0.05K)小さな温度差を見分ける熱感度両機とも≤50mK
赤外線測定精度公称条件下で測った絶対温度の誤差範囲温度帯で差あり
±2℃・±3℃・±4℃、100℃超は±2%・±3%

表示の刻みとNETDは両機種で同じなのでGTC 600 Cの差にはならず、主な強みは49,152画素の熱画像と10℃を超える温度帯での公称精度です。

表示の刻みは実測精度へ置き換えられず、NETDも絶対温度の誤差ではありません。測定値の誤差を比べるときは、温度帯別の公称精度を使ってください。

記録はGTC 600 Cの音声メモ、GTC 400 Cのシンプル保存

保存容量の差は約100画像ですが、現場での使い方を分けるのは音声メモの有無で、GTC 400 Cは画像保存、GTC 600 Cは画像に最大30秒の音声を付けられます。

項目GTC 400 CGTC 600 C
画像の保存数約500画像約600画像
音声メモ非対応最大30秒
10秒の音声付き保存非対応約350件
スマホ転送Wi-Fi・Bosch ThermalOnWi-Fi・Bosch ThermalOn
PC転送GTC TransferGTC Transfer
接続端子MicroUSBUSB-C

複数の部屋や設備を続けて撮り、後から場所や運転状態が分からなくなる場合でも、GTC 600 Cなら撮影場所・設備名・気になった状態をその場で声に残せるため、現場報告や報告書の下書きに役立ちます。

画像だけ残せればよいなら、約500画像を保存できるGTC 400 Cがおすすめです。スマホとPCへの転送方法は両機種とも揃っているので、音声を画像と一緒に残したいかで決めましょう。

単3電池で使うならGTC 400 C、GTC 600 Cはバッテリーを別に確認

GTC 400 Cの日本公式構成には単3アルカリ乾電池4本と電池パックが含まれ、対応するBoschバッテリーでも運用できますが、乾電池を使えるのはGTC 400 Cだけです。

項目GTC 400 CGTC 600 C
電源単3アルカリ乾電池4本
対応Boschバッテリー
Bosch 10.8V・12Vバッテリー
日本公式の主な同梱品MicroUSBケーブル・ハンドストラップ・単3アルカリ乾電池4本・保護バッグ・電池パックキャリングバッグ・USB-Cケーブル・製品証明書
購入前の確認バッテリー運用時の適合型番・充電器バッテリー・充電器の所持状況と適合型番
両方:要確認

GTC 600 Cは10.8V・12Vバッテリー運用ですが、日本公式の標準付属品一覧にバッテリーと充電器はなく、購入ページで付属品欄と手元のバッテリー環境まで確かめる必要があります。

具体的なバッテリー型番は、電圧表記だけで決めず、ボッシュの適合情報で確かめてください。単3電池を予備として持ち歩きたいなら、GTC 400 Cが向きます。

GTC 600 C・GTC 600 CN・GTC 400 CJの表記を混同しない

販売ページや公式資料では、末尾のC・CN・CJが混在しています。名称だけで同じ製品やセット内容と決めず、注文番号と同梱品まで照合してください。

表記確認できた場所購入前の照合
GTC 600 Cボッシュ日本公式製品ページ
注文番号 0 601 083 5K1
公式製品ページの基本表記
GTC 600 CN日本語取扱説明書・2026年公式カタログ国内資料の表記
注文番号・同梱品で照合
GTC 400 Cボッシュ日本公式製品ページ
注文番号 0 601 083 150
比較対象の本体表記
GTC 400 CJ商品名セット名として確認
セット内訳は未確定

GTC 600 CとGTC 600 CNは、末尾表記だけでは仕様が同一か確定できません。購入ページに注文番号0 601 083 5K1があるか、同梱品が日本公式の構成と合うかを購入直前に確かめてください。

GTC 400 CJも、商品名だけでは具体的なセット内容を確定できません。GTC 400 C本体を探す場合は、注文番号0 601 083 150と付属品欄を購入直前に確かめてください。

表示温度は放射率・反射・距離でも変わる

どちらを使う場合も、表示温度は測り方で変わります。GTC 400 CとGTC 600 Cは対象物の表面温度を測る機器で、最短測定距離は0.3mです。対象が遠いほど1画素の範囲が広がり、小さな部品では周囲の温度を含んだ表示になり得るため、0.3m以上を確保しつつ離れすぎないでください。

表示温度は、放射率と反射温度の設定にも左右されます。特に光沢のある金属は、放射率が低く周囲の熱を反射しやすいため、画面の数値をそのまま対象物の温度と決めつけないでください。

測定前のチェックは5点です。

  • 対象物まで0.3m以上の距離を確保
  • 小さな対象物では離れすぎに注意
  • 対象材に応じた放射率と反射温度の設定
  • 本体を急に暑い場所・寒い場所へ移した直後ではないこと
  • 赤外線センサーに曇りがないこと

熱画像の色は、画面内の温度差を相対的に見せる表示です。同じ色がいつも同じ温度を示すとは限らないため、色だけで安全を判断しないでください。また、気体や液体そのものの温度測定や、医療目的で人・動物の体温を測る用途には使えません。

関連記事:
・HACCP用温度計の選び方|食品中心温度・冷蔵庫内温度の違い

まとめ|GTC 400 CとGTC 600 Cは温度上限と記録方法で選ぶ

表面温度400℃以内で住宅の壁や天井など広い面の点検が中心なら、単3電池でも動かせるGTC 400 Cがおすすめです。高温設備、細かな熱画像、音声記録、現場での保護性能が必要ならGTC 600 Cがおすすめです。

商品向く人購入前の最終確認
GTC 400 CGTC 400 C400℃以内・広い面の点検
単3電池での運用
注文番号 0 601 083 150
GTC 400 CJ表記ではセット内訳と同梱品
GTC 600 C(国内向けGTC 600 CN)GTC 600 C(国内向けGTC 600 CN)600℃まで・49,152画素・音声メモ
IP54・2mの衝撃保護
GTC 600 C/CN表記と注文番号 0 601 083 5K1
バッテリー・充電器の同梱と適合

ただし、低温域まで含めてGTC 600 Cが常に高精度とは限りません。両機種が測れる-10〜10℃では、GTC 400 Cが±3℃、GTC 600 Cが±4℃で、GTC 400 Cのほうが公称誤差幅は小さくなっています。

  • 壁・天井など広い面の温度差を点検:GTC 400 C
  • 400℃超の高温部や小さな発熱箇所を記録:GTC 600 C
  • 低温域を重視:測定範囲と公称誤差を温度帯別に確認

購入直前は、商品名より注文番号・同梱品・電源を照合してください。GTC 600 CとGTC 600 CNを末尾表記だけで同一仕様と決めず、GTC 400 CJもセット内容を確かめる必要があります。特にGTC 600 C/CNは、バッテリーと充電器の有無・適合まで確認してください。

Bosch Professional GTC 400 C サーモグラフィー
Bosch Professional GTC 400 C サーモグラフィー
Bosch Professional GTC 600 CN サーモグラフィー
Bosch Professional GTC 600 CN サーモグラフィー

よくある質問

ガラス越しや壁の中を直接見られますか?

見られません。ボッシュの取扱説明書では、ガラスや透明プラスチック越しの測定はできないとされています。壁や床で見えるのは表面の温度差なので、内部の配管や漏水そのものを透視した結果として扱わないでください。断熱が強い場所では、内部の熱が表面へ届かず、温度差を検出できないこともあります。

熱画像だけで雨漏りや設備故障を断定できますか?

断定できません。ボッシュは熱画像を、温度差から問題のある場所を絞り込み、既存の故障診断を補うものと案内しています。雨漏りや設備故障の修理・解体へ進む前に、熱画像以外の点検結果を対象設備や建物を扱う専門業者へ確認してください。

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