
深度合成でプラモデルの手前から奥までピントを合わせて撮影する方法
手前のパーツも奥の造形も、写真ではっきり見せたいな。
見せたい造形がぼけてしまうと、もどかしいですよね。
ピントを変えて深度合成
一枚撮りで必要な奥行きまで鮮明に写らない場合は、ピント位置を変えて複数枚撮影し、対応機材のカメラ内合成かDigital Photo Professionalで深度合成しましょう。
深度合成は、ピント位置の異なる写真から鮮明な部分を組み合わせる方法です。手前と奥を一枚にまとめられますが、細い部品の輪郭などに合成の乱れが出ることもあるため、仕上がりも確認しておいてください。
使える撮影・合成手段
まずは手持ちの機器で一枚撮りを試し、写したい造形が十分に分かるか確認してください。深度合成が必要なときは、機材の対応状況に合わせて次の手段を使い分けましょう。
| 名称 | 使う機器 | 主な役割 | 利用条件 |
|---|---|---|---|
| スマホの標準カメラ | スマホ | 一枚撮りで模型を記録する | 必要な範囲の造形が判別できること |
| カメラ内深度合成 | 対応カメラ | ピント位置の異なる写真を本体で合成する | 本体・レンズが機能に対応していること |
| Digital Photo Professional(DPP) | パソコン | 複数写真の深度合成と合成結果の修正を行う | 対象カメラ・レンズ・画像形式などの条件を満たすこと |
- 一枚撮りで必要な部分が鮮明に写れば、その写真を使えば十分です。追加の機材や合成ソフトは必要ありません。
- 撮影から合成までカメラで進めたい場合は、自動でピント位置を変える撮影への対応も確認したうえで、対応する本体とレンズでカメラ内深度合成を使ってみてください。
- DPPでは、フォーカスブラケットを使わず、手動でピント位置を変えて撮影した画像も合成できます。ただし、任意のスマホ写真や他機種の写真をすべて扱えるわけではないため、素材の対応条件を確認してください。
撮影と深度合成の流れ
使う機材やソフトが違っても、試し撮りから合成結果の確認までの流れは共通です。
- 手持ちの機器で試し撮りします。手前・中央・奥を拡大し、一枚で必要な造形が判別できれば、その写真を保存します。
- 深度合成が必要なら、模型を静止させ、カメラを三脚に固定します。自然光や連続光で照らし、合成後のトリミングに備えて構図を少し広めに決めます。
- 見せたい範囲の手前から奥へ、ピント位置を少しずつ変えて撮影します。対応機材では自動撮影を使い、手動の場合もカメラの位置や構図を保って撮影します。
- カメラ内機能か対応ソフトで合成します。手前・中央・奥の鮮明さ、細い部品の輪郭、周辺の欠けを拡大確認し、必要な範囲にトリミングして保存します。
- ピント位置の間隔が大きすぎると、鮮明な範囲の間にぼけが残ります。試し撮りの結果を見て間隔を狭め、奥まで届かない場合は撮影枚数も調整してください。
- 撮影中に模型やカメラが動くと、合成の乱れにつながります。
- DPP用の素材は、カメラ、レンズ、シャッター速度、絞り、焦点距離、画像形式、画像サイズをそろえます。
- 合成後に輪郭の乱れが残る場合は、素材画像と見比べて確認してみてください。DPPの修正機能を使う方法もありますが、素材に必要な部分の鮮明な像がなければ、撮影条件を調整して撮り直してください。
合成結果の確認例
たとえば、健太さんがロボットのプラモデルを斜め前から撮り、深度合成した写真を確認する場面を考えます。手前の腕、胴体、奥の脚を順に拡大し、頭部の細いアンテナに欠けや輪郭の乱れがないかも素材画像と見比べます。腕と胴体の間にぼけが残っていれば、ピント位置の間隔を狭めて撮り直します。
カメラがない場合のおすすめ
撮影から合成までカメラで進めたい場合、対応機材がまだなければ、私はCanon EOS R50 ブラック ダブルズームキット(EOSR50BK-WZK、本体とRF-S18-45mm・RF-S55-210mmのセット)をおすすめします。ピント位置を自動で変えて連続撮影し、その写真を本体で合成してJPEG保存できるので、ピント位置を一枚ずつ変える手間を減らせる点が便利だと思います。模型の静止とカメラの三脚固定が前提で、購入前には付属標準ズームで必要な大きさに写せるかと発送予定を確認してください。
付属の標準ズームで深度合成を使える点も便利ですが、極小部品を大きく写す用途までこのキットだけで足りるとは限りません。三脚は別途必要で、ピント位置を自動で変える撮影は手動ピント設定やストロボ撮影では使えません。購入前に、Canon EOS R50 ブラック ダブルズームキットの公式商品ページで、本体と同梱レンズの構成を確認してみてください。

まずは一枚撮ってみる
まずは手持ちのスマホやカメラで模型を一枚撮り、手前・中央・奥を拡大して、見せたい造形が鮮明か確認しましょう。一枚で足りなければ、紹介した流れで深度合成を試してください。
カメラ内で撮影から合成まで進めたく、対応機材がまだない場合は、紹介したCanon EOS R50 ブラック ダブルズームキットの商品ページも確認してみてください。
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