
病理標本用封入剤 おすすめ
病理標本用封入剤は、容量や粘度に加えて、標本の前処理に合うかどうかも考えると選び方に迷いますよね。
低倍率での検鏡に適した製品や、キシレンで透徹した標本向け、パソクリーン併用で工程をキシレンフリーにできる製品があり、使用条件を選ぶ手掛かりにできます。
今回は、購入前に確認できた情報をもとに、病理標本用の封入剤をご紹介します。
おすすめ商品の早見表
| 商品名 | 封入剤の容量(mL) | 粘度(20℃) | 低倍率検鏡適性 | キシレン関連の使用条件 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|---|
標本用封入剤newM・X(100mL) | 100mL | 590mPa·s | 適する | — | 2,080円(2026年10月25日時点) |
| 標本用封入剤 M.G.K-S 100mL | 100mL | 220mPa·s | 適する | — | — |
| エンテランニュー(Entellan™ new)100mL | 100mL | 250~600 mPa·s | — | 封入前にキシレンで透徹した標本に使用 | — |
| パソマウント(PathoMount) | 25mL/500mL | 520~560 mPa·s | — | パソクリーン併用で脱パラ・透徹・封入までをキシレンフリーで実施 | — |
標本用封入剤newM・X(100mL)
低倍率で標本を検鏡する方には、標本用封入剤newM・Xがおすすめです。主成分はポリスチレン樹脂で、PMMAに比べて屈折率が高く、低倍率での検鏡にも適しています。封入時の気泡が入りにくく、抜けやすい性質もあります。
危険物第4類第2石油類に分類されています。

標本用封入剤 M.G.K-S 100mL
病理標本を低倍率で検鏡する方には、標本用封入剤 M.G.K-S がおすすめです。主成分はポリスチレン樹脂で、屈折率が高く、低倍率での検鏡にも適しています。封入時の気泡が入りにくく、抜けやすい性質もあります。
危険物第4類第2石油類に分類されています。
エンテランニュー(Entellan™ new)100mL
封入前にキシレンで透徹した標本を顕微鏡用に封入する方には、エンテランニューがおすすめです。水を含まない速乾性の封入剤で、そのまま使えて、組織学にも対応しています。
IVD登録済みでCE認証も受けており、臨床診断目的にも使用できます。保管温度は15~25°Cです。
パソマウント(PathoMount)
病理標本の封入をキシレンフリーで行いたい方には、パソマウントがおすすめです。封入剤自体がキシレンフリーで、一般的な病理工程の脱パラ・透徹まで含めてキシレンフリーにする場合は、パソクリーンとの併用が条件になります。子宮・乳腺のHE染色では、パソクリーンとパソマウントを使った例もあります。
封入時の扱いやすさを重視する方にも、パソマウントがおすすめです。封入時に扱いやすい伸張性・粘調性も特長です。病理研究用で、目的の研究には予備検討が勧められています。有機則は非該当です。
用途に合わせて選ぶ病理標本用封入剤
- 低倍率で標本を検鏡したい人
- キシレンで透徹した標本を封入する場合
- 臨床診断目的で使用する場合
- パソクリーンを併用し、脱パラ・透徹・封入までをキシレンフリーにしたい場合
- 封入時の扱いやすさを重視する人




